29日に新潟競馬場で行われる
新潟大賞典(4歳上・GIII・芝2000m)について種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる4回の馬券絡みが
ディープインパクト。そして3回で
アドマイヤベガ、2回で
キングカメハメハ、
タニノギムレット、
シンボリクリスエス、
ステイゴールド、
マンハッタンカフェ、
ハーツクライと続くが、リピーターが出やすい点にも注意したい。
ディープインパクト産駒は延べ19頭が出走して「3-0-1-15」複勝率21.1%、複勝回収率80%という成績。3勝のうち2勝は16&13年
パッションダンスによるもので、残りの1勝は15年
ダコールという内訳だ。
今年、同産駒からは
レッドレオンが登録しているが、母父がミスタープロ
スペクターの流れを汲む種牡馬である点は上記2頭と共通している。ただし、1000万下からの格上挑戦となるとハンデ戦とはいえ狙いづらいかもしれない。
なお、
ディープインパクトの孫世代にあたる
ミッキースワロー(父
トーセンホマレボシ)が上位人気を担う一頭となりそうだが、5代以内で
Lyphardクロスができる
ディープインパクト系という意味では
パッションダンスと似た配合をしている。
キングカメハメハ産駒は延べ7頭が出走して「2-0-0-5」複勝率28.6%、複勝回収率90%となっているが、18年
スズカデヴィアス、12年
ヒットザターゲット、共に1枠1番から勝利していた点は興味深い。今年は連覇を狙う
スズカデヴィアスに加えて
ランガディアと
ロシュフォールが参戦予定なので、枠順もあわせて注目してみたい。
最後にロベルト系種牡馬の産駒として14年
ユールシンギング(
父シンボリクリスエス)や11年
セイクリッドバレー(
父タニノギムレット)が
新潟大賞典を制しているが、ほかにも
グラスワンダー産駒の
メイショウカンパク(12年9番人気3着)なども健闘している。今年であれば
エアアンセムと
ブラックスピネルが当て嵌まるが、どちらも重賞勝ちのある実績馬なので、ローカルのハンデ重賞であれば侮れない存在となり得るだろう。