2着まで
日本ダービー(5/26・GI・東京芝2400m)の優先出走権が与えられる
青葉賞(GII・東京芝2400m)に、美浦から出走する各馬についての関係者のコメント。
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ランフォザローゼス(牡3・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師
「前走(
京成杯・GIII・2着)は上手について行ったのですが、直線ではフラフラしていました。結果は2着でしたが、経験が浅い若い馬ですし、仕方なかったかなと思います。前走後は放牧に出て、およそ1か月前に帰厩しましたが、体が幾分大きくなっています。戻ってきてからここまで順調に来ています。
今週(4/24)の追い切りは、時計自体は速くなくても相手なりに走っていました。調教よりも競馬の方が一生懸命走る馬です。血統的にも素晴らしい馬ですし、徐々に良くなってきているので楽しみですね。かかる馬ではないので、2400mの距離はいいと思いますし、次につながる競馬をしてほしいです」
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ピースワンパラディ(牡3・美浦・
大竹正博)について、大竹調教師
「先週結構やっていますので、今週(4/24)は戸崎騎手に感触を確かめてもらう程度の追い切りでした。ジョッキーの感触も良かったようです。右手前の方がのびのびと走れますし、左回りにこだわってきました。デビュー前はあまり距離が持たないかと思いましたが、実戦ではフワフワしてムラッ気のある走りをしていますからね。
前走(フ
ローラルウォーク賞・500万下・1着)は出遅れた時点で終わったと思いましたが、最後はすごく良い脚を使ってくれました。ここまで順調ですし、あとはパンパンの良馬場で走らせたいですね」
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アドマイヤスコール(牡3・美浦・
加藤征弘)について、加藤調教師
「前走(
水仙賞・500万下・1着)後、予定通り追い切りを消化しています。以前は集中力を欠く面がありましたが、それも解消しましたし、精神的に成長しています。
エンジンのかかりが遅いところがありますが、かかってからは速い脚を使える馬ですし、そのあたりもジョッキーが分かってくれていると思います。しっかり脚を使ってくれますし、距離が延びてもいいでしょう。能力的に重賞でも差はないと思います」
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サトノラディウス(牡3・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師
「暖かくなってきて体が締まってきましたね。今週(4/24)の追い切りは良い動きで、ジョッキーも好感触でした。とびの大きな馬ということもあり、前走(
弥生賞・GII・6着)はゆるい馬場でノメッていましたので、できれば良馬場でやりたいですね」
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カウディーリョ(牡3・美浦・
堀宣行)について、森調教助手
「前走(
山吹賞・500万下・1着)後も在厩で調整をしています。先週、今週(4/24)と石橋騎手が乗って追い切りましたが、まだ幼い面は残してはいるものの、動き自体は良かったです。前走はパドックと返し馬でうるさいところがありましたが、落ち着いていれば差はないと思います」
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ピンシェル(牡3・美浦・
高橋文雅)について、
吉田豊騎手「今週(4/24)の追い切りは、馬なりで意外と楽に動けていました。帰厩後は馬にヤル気はありますし、それに体がついてきてくれればいいなと思います。まだ体がゆるく持て余しているので、その辺が変わってきてしっかりしてくれれば長く良い脚を使えそうですね。
母の
メジロドーベルとは走り方が似ています。ドーベルは牝馬という感じはしなくて、初めからしっかりした馬でした。あとは母と同じように力強さが出てきてくれればと思います。競馬では初めて乗るので比較はつかないですが、道中リズム良く走らせて、どんな競馬をしてくれるか楽しみです」
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キタサンバルカン(牡3・美浦・
奥村武)について、奥村調教師
「以前よりトモに力がついたので、ゲートを出る時に踏ん張れるようになり、スタートが良くなってきました。先週はジョッキーが乗ってしっかり負荷をかけています。今週(4/24)は坂路で追い切りましたが、坂路ではさほど動かないのであの程度で問題ないでしょう。
競馬を使うごとに回復期間を取ってきたのですが、今回はダービー云々ではなく、たまたまそのローテーション上に
青葉賞があったという感じです。ただ距離はあった方がいい馬ですし、ここを使うからにはダービーに出走できるところまでいきたいです」
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アルママ(牡3・美浦・
畠山吉宏)について、
柴田大知騎手「競馬を使ってきていてもへこたれてはいません。先週は大外を回ってしっかりと追い切りましたので、今週(4/24)は前に馬を置いて、ゴール板で少しだけ前に出す感じで、サラッと追い切りました。この馬の場合は集中力次第にはなりますが、相手なりに走りますので、重賞でも頑張ってほしいです」
(取材・文:佐々木祥恵)