巷にあふれかえっている「平成最後の…」が最も良く似合うと思える
天皇賞・春。長い伝統を誇るレースで、最長距離GI競走。古馬最大の名誉をかけて4歳以上馬がスタミナと底力を競うレースだ。
ここに至るローテーションは多岐にわたり、過去10年の勝ち馬だけでも
日経賞、
阪神大賞典、
大阪杯が3頭ずつ。残るひとつは
京都記念からの出走馬だ。GI競走の中のGI競走らしく「格」を重んじるレースになっている。1〜3番人気馬は6勝2着5回3着3回。しかし、1番人気に限れば1勝2着1回と不振だ。
重賞未勝利馬6頭含む13頭立てとやや寂しいメンバーになった上に、GI優勝馬は1頭だけ。それでも長距離戦らしいスタミナ自慢が顔を揃えた1戦になった。本命は◎
フィエールマン。スピードタイプの母系と相性が良いことで知られる
ディープインパクト産駒だが、本馬の場合は母系にニジン
スキーや
ラインゴールドが入る本格ステイヤー。母は仏国芝2400mの重賞勝ち馬でスタミナと底力あふれる配合だ。まだ体質が弱くて使い込めないようだが、血統的には豊富な成長力を持ち合わせているはずで、まだまだ強くなってくれるだろう。
目標にされる不利があって
菊花賞ハナ差2着に泣いた◯
エタリオウも当然圏内だ。
父ステイゴールドの現役時代を彷彿させるような惜敗続きだが、すっかり中・長距離重賞戦線において、なくてはならない存在になった。母は米国GI優勝馬。
天皇賞・春4勝の
ステイゴールド産駒だけに、仕掛けるタイミングひとつで逆転も十分に可能な1頭だ。
3番手はスタミナ自慢の▲
カフジプリンス。準オープン級の身で
阪神大賞典に挑戦したのはひとえに長距離適性があるからこそ。屈腱炎による長期休養があるだけに、あまり時計の早い決着になれば疑問だが、スタミナと底力比べになれば過去5年連続して2着馬を輩出している
ハーツクライの血が騒ぐ。
バテない末脚比べになれば昨年の3着馬△
クリンチャーや、
京都記念で差のない競馬をした△
パフォーマプロミス、
ハーツクライ産駒の△
チェスナットコートや、本格化の兆しを見せている△
グローリーヴェイズらにもチャンスが出てくる。