4月29日(月)に行われるハンデ戦、
新潟大賞典(GIII・新潟芝2000m)に美浦から出走する7頭について、各調教師のコメント。
■ミッキスワロー(牡5・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師
「前走の
有馬記念(GI・11着)は
ジャパンC(GI・5着)の反動もあったかもしれません。今回は久々になりますが、十分乗り込んでいて仕上がりは良いですね。先週長めからやっていますし、輸送もあるので、今週は前2頭を目標にして単走で追い切りました。久々のレースですが、十分乗り込んできて仕上がりは良いですね。ハンデは58キロかなと思っていたので、57.5は問題ないでしょう」
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ロシュフォール(牡4・美浦・
木村哲也)について、木村調教師
「前々走(
tvk賞・1000万下・1着)の時に調教をやり過ぎてしまった反省から、今回はレース週にプレッシャーをかければ良い方に向くのではないかというチャレンジをしました。それがどう出るかは競馬に行ってみないとわからないところがありますね。追い切りの動きはいつも通りでしたが、能力が高いので動きますし、前半は遊んでいる感じもあって半信半疑の部分もあります。ハンデ(55キロ)は少し見込まれた感もありますが、能力がそれだけあるということだと思います。右回りが苦手というわけではないですが、左回りは実績がありますし、あとは重賞でどれだけやれるかでしょう」
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メートルダール(牡6・美浦・
戸田博文)について、戸田調教師
「前走(
金鯱賞・GII・13着)はメンバーも強かったですが、あのような馬場(稍重)は得意ではないですし、リズム良く競馬ができませんでした。今週(4/25)は馬場状態が良かったせいか、無理せず好時計が出ましたし、具合は良いですね。あとハンデ(57キロ)については、この馬自身問題はないのですが、軽い馬はその分動けるようになるので、そのあたりの兼ね合いでしょう。新潟の2000mは相性が良いですし、あとは脚の使いどころひとつだと思います」
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アストラエンブレム(セン6・美浦・
小島茂之)について、小島調教師
「ここ2戦(
東風S・L・2着、
ディセンバーS・OP・3着)は堅実ですが、枠が悪いなど運がないですね。乗った騎手は皆、勝つ力はあると言ってくれます。今回乗る池添騎手は1度も乗ったことがないですが、先入観なく乗れるのは良いかもしれません。あとはゲートだけですね。スタートがワンタイミング遅れることが多いので、それさえうまくできればと思います。少しノメるだけでもダメなので、良馬場で競馬をさせたいですね」
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ショウナンバッハ(牡8・美浦・
上原博之)について、上原調教師
「道悪になると馬場を気にして自分の競馬ができない馬なので、前2戦(
金鯱賞・GII・12着、
大阪城S・L・9着)は道悪が影響しましたね。今週(4/25)の追い切りは良い動きで、状態は悪くないです。ハンデの54キロも良いですし、コースもあっています。あとは良馬場で競馬ができればと思います」
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アウトライアーズ(牡5・美浦・
小島茂之)について、小島調教師
「前走(
福島民報杯・L・4着)は仕上がりがもうひと息でした。もう少し良ければ、もっとやれたでしょう。今回も物足りない面はありますが、恥ずかしくない仕上がりで競馬に使えそうです。最近は小回りコースで結果が出ていますが、この先を考えると小回りコースだけという馬にはしたくないですし、長く良い脚を使えるので、今回は新潟コースを使います。あとは仕掛けどころと展開次第だと思います」
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ランガディア(牡5・美浦・
木村哲也)について、木村調教師
「前走(
大阪城S・L・8着)は能力が足りなかったというわけではなく、熱発明けということもあり体調管理がうまくいかなった影響があったと思います。今回は体調面の問題はクリアしていますし、今週(4/25)の追い切りの動きも良かったです。左回りや広いコースは合うので、改めて期待したいです」
(取材・文:佐々木祥恵)