「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)
ユーキャンスマイルは決戦を2日後に控えた26日朝、栗東坂路で調整した。ゆったりとしたペースで駆け上がり、4F69秒7-32秒2-15秒9をマーク。気負うところもなく、終始、落ち着いた身のこなしで、好ムードを漂わせていた。
見守った友道師は「予定通りに乗り込めていますし、変わりなく来ていますよ」と順調な仕上がりに明るい表情を浮かべた。昨年の
菊花賞3着後は、今年初戦の
万葉Sで2着に入ると、前走の
ダイヤモンドSを完勝して重賞初制覇。折り合い面の不安がなく、長くいい脚を使えるのが長所で、「メリハリがついて、体がしっかりしてきましたね」と馬体の成長を感じ取るように、本格派ステイヤーとして完成の域に近づいてきた。
母の
ムードインディゴは08年
秋華賞2着、09年府中牝馬Sで重賞勝ちを決めるなど活躍した。「うちの厩舎にいた馬ですからね。何とかその子でG1を勝ちたいと思っています」。厩舎ゆかりの血統でもあり、自然と気持ちも高まってきている。平成最後の大一番。陣営の熱い思いを背に受け、
ビッグタイトルをつかみ取る。
提供:デイリースポーツ