クラシック参戦が当時叶わなかった外国産馬に門出を開くため、1996年にGIとして新設された。過去の優勝馬には日本調教馬として初の海外GI制覇を成し遂げた
シーキングザパール、国内外で華々しい戦績を残した
エルコンドルパサー、ダート路線でも活躍した
クロフネなどがいる。
1.前走距離に注目
過去10年で前走「マイル以上」の距離を使われていた馬の戦績が(10・8・9・110)なのに対し、前走「マイル未満」だった馬は(0・2・1・40)。短い距離を使われてからここに臨む馬は軽視して良さそうだ。また、好走馬は
桜花賞やニュージーランドT、
アーリントンCなど、直線で坂がありスピード一辺倒では攻略しづらい中山・阪神コースの重賞を経てきた馬が多いのも特徴。
2.差し一辺倒では厳しい
過去10年の出走馬で前走の4角位置が「5番手以内」だった馬の戦績は(8・6・5・54)なのに対し、「10番手以下」だった馬は(1・1・4・46)。昨年のケイアイノーテックなど追い込みがハマるシーンもあるが、この馬の前走は4角5番手。差しに回るとしても、ある程度前々で立ち回れるスピードのポテンシャルがないと通用しにくい。
3.締まったペースになりやすい
過去10年で実に8年は前傾ラップになっている。中盤が緩まない締まったペースになりがちなのもこのレースの特徴だ。馬券になった30頭の内、過去に前傾ラップを経験していなかった馬はレコード勝ちした
ダノンシャンティを含む5頭のみ。
グランアレグリアは
桜花賞を好時計で完勝。能力はここに入っても一枚上だろう。中緩みしなかった昨年の
サウジアラビアRCで2番手追走から余裕の手応えで押し切り勝ちを決めており、締まったペースにも不安はない。