優先出走権こそ与えられないが、
日本ダービー参戦に向け賞金を加算するための
ステップレースとして位置づけられている。近年では13年にダービーを勝った
キズナをはじめ、
トーセンホマレボシや
サトノラーゼンなど、本番で活躍する馬を輩出。春の京都の芝コースにふさわしく、例年高速馬場が舞台となる。
1.上がりが掛かりやすい
過去10年のレース上がり3Fタイムの平均は34.9。全て良馬場で行われていたことからも、京都の高速馬場にしては上がりがかかりやすく、差し・追い込みが良く決まるレースだ。逃げ馬の連対は10年でゼロ、3着も1例しかない。決め手がある馬を中心視したい。
2.これまでの戦績に注目
ここ6年で毎年「前走阪神で勝利した馬」が連対している。上がりが掛かりやすく末脚のキレと当時に持続力も求められるレースとなりやすいため、直線で坂のある阪神コースでの経験というのが活きてくるのだろう。経験に関連したデータとして、前走未勝利戦だった馬の成績は(0・0・0・34)。キャリア不足は不安材料となる。
3.
ディープインパクト産駒の庭
今開催も京都芝ではディープ産駒が強い。ここまで(3・3・1・7)の成績で、複勝率は50%にも及んでいる。特に
京都新聞杯はディープ産駒が3着以内を独占したことがこれまで2度あるレースだ。
タガノディアマンテの前走は
皐月賞。6着ではあったが、外から追い込んできた上がり2位の末脚には見所があった。デビュー戦を除いて常に上位の末脚を発揮してきており、京都外回りという舞台でも期待できそうだ。
前走阪神勝利組からは
ヒーリングマインド。前走の
アザレア賞で狭い所をしぶとく伸びてきた根性は、重賞の舞台でも生かせる強みと見る。
ディープインパクト産駒では前々からしぶとい末脚を発揮できる
ロジャーバローズに期待したい。