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デュープロセスなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2019年05月02日(木) 12時20分
 今週の栗東は29日の夕方から雨が降り、30日も曇り空。5月1日の調教時間中も雨が降っており、雨が止んだのは午後になってから。2日は調教が終わった時間あたりから日差しが強くなって、ようやくこの季節らしい気温という感じだった。

 なお、今週は月曜日まで開催があったため、火曜日が全休だったが、重賞出走予定馬は調教馬場を使うことが可能。ただし、坂路馬場に関しては工事期間だったため、閉鎖されており、トラック馬場を使うことができるという状況だった。

【坂路/4F51.9秒】
 5月1日。一番時計はタイセイプライド(栗東・西村真幸厩舎)の4F50.6秒。4F50秒台はこの馬だけで、4F51秒台も2頭だけ。全休明けだったので、追い切り頭数は通常の水曜日よりも少ないが、それでも時計が出にくい馬場だったから速い時計の頭数も少なかったと判断してよいだろう。

 そんな中でも、4F目のラップが唯一、11秒台をマークしたファンタジスト(栗東・梅田智之厩舎)。NHKマイルC(5月5日・東京芝1600m)の最終追い切りだったが、さすがの脚力。もともと速い4F時計もマークできるタイプだけに、このラップを踏んでも不思議ない馬ではあるが、時計を要する馬場でもこれだけ動けたのは力があって、好調だという証だろう。

 5月2日。一番時計はモーニン(栗東・石坂正厩舎)の4F49.6秒。4F目に11秒台のラップを踏んだのが1頭しかいなかったので、馬場状態としては前日とほぼ変わりないだろう。時計を要する状態になっているのは、雨だけでなく、ウッドチップ入れ替え作業の影響があると思われる。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。今週は雨の影響、工事の影響もあって、時計を要する馬場状態。とはいっても、先週が速い馬場だっただけで、今週は基準時計よりも少し遅いかなといった程度。よって、馬場差は1日、2日とも『+0.2秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 5月1日。開門直後から普段通りに前半から飛ばしていく追い切りも見られたが、そうすると最後のゴール前では脚があがるといった感じ。スピードを持続することが難しい馬場で、スピードコントロールが上手な馬でないと、いい時計が出にくい馬場だった。

 そんな中で素晴らしい動きを見せたのはイベリス(栗東・角田晃一厩舎)。2回目のハローが終了した直後の追い切りだったので、他の時間帯よりは走りやすかったと推測できるが、それでもテンからスピードを出していきながら、最後までそれを持続。時計は6F80.0〜5F65.8〜4F51.8〜3F38.0〜1F12.1秒。さすが前走逃げ切りを決めた勢いを感じる。

 5月2日。前日とは違い、テンからスピードを出していけば、惰性でゴールまで押し切ることが可能な馬場。6F81秒台くらいは楽に出やすいといった感じ。

 走りやすい馬場だったことに加えて、もともと追い切りで動きが素晴らしいことで目立ったデュープロセス(栗東・安田隆行厩舎)。2回目のハローが終了したCWコースでサンライズエールとの併せ馬。相手が大きく先行し、先行馬に騎乗していた中井裕二騎手も3コーナーで後ろを気にするような仕草を見せたが、この馬の脚力が発揮されるのは4コーナーから最後の直線。

 この部分でしっかりと追い抜き、あとは相手の脚色に合わせるだけ。抜け出すわけではないが、とにかく手応えに余裕がある。なによりここという仕掛けどころでの瞬発力はさすが。時計は6F84.9〜5F68.6〜4F53.1〜3F38.2〜1F11.5秒と速くはないが、中身は濃い。青竜S(5月12日・東京ダート1600m)に向けて、万全の態勢といったところだろう。

 先週の馬場差が25日が「-1.5秒」。今週の馬場差は1日が時計を要する状態だったので、馬場差は『+0.3秒』で記録。2日は時計が出やすい状態だったので、馬場差は『-1.0秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は1日に10頭ほどが追い切り、2日も同じくらいの追い切り頭数を確認。ただ、2日に関しては、かなり芝が掘れた状態になっており、走りにくい馬場という印象を受けた。よって馬場差は1日が『±0.0秒』、2日は『+1.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場での追い切り頭数は1日と2日を合わせると先週よりも多い。馬場状態としてはあまり変わっておらず、馬場差に関しては、1日、2日とも『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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