12日に東京競馬場で行われる
ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m)について世代・馬齢別に検証していく。
過去10年で5勝・2着7回と圧倒的に優勢なのが4歳世代。出走例も多いため複勝回収率は75%に留まっているが、それでも複勝率は5歳世代を押さえて全世代でトップ。17年には6・11・7番人気、12年には4・7・3番人気でワン
ツースリーを決めており、激走も見込める。ここから絞り込むのはかなり難しいが、「前走5着以内の4歳馬」に絞れば5-7-3-70が4-4-3-36となる。前走6着以下から巻き返した13年1着
ヴィルシーナと14年2着
メイショウマンボはいずれも牡馬相手の
大阪杯からのローテーションだった。今年も
ラッキーライラック、
ミッキーチャームなど最多の8頭が登録している。
5歳世代は複勝回収率で群を抜いている。昨年は8番人気
ジュールポレール、14年には11番人気
ヴィルシーナが勝利しているほか、15年に最低人気から逃げて3着に入った
ミナレットなどが該当する。その
ミナレット(複勝8500円)の分が大きいが、穴馬の激走が4歳世代以上に目立つ世代がここだ。一方、人気に推された馬も決して少なくないが、3番人気以内かつ人気と同等以上に走った馬は09年1番人気1着の
ウオッカまで遡る。今年は
アエロリット、
ソウルスターリングなど5頭が登録。
6歳世代は1-1-2-24、7歳世代は1-0-0-6。この2勝はいずれも15・16年の
ストレイトガールによるもので、
ヴィクトリアマイルの創設から数えても6歳以上の勝利例は同馬のみ。今年は4年連続で出走する7歳
レッツゴードンキが最年長。年長馬は概して苦戦気味だが、
ストレイトガールと同じくス
プリントでのハイレベルな実績がある(オーナーも同じ)という共通点は見逃せない。7歳は
レッツゴードンキのみ、6歳世代は
フロンテアクイーンなど5頭が登録している。