1月26日のアメリカ遠征(
ペガサスWCT・G1・9着)以来となる
アエロリット(牝5・美浦・
菊沢隆徳)が、坂路で最終追い切りを消化した。追い切りを終えて菊沢調教師の共同記者会見が行われた。
(今日の追い切りについて)
「1週前にウッドチップコースで併せ馬をして、直前は坂路で態勢を整えるというここ最近のパターンで来ています。時計を感じさせないくらいの雄大なフットワークで駆け抜けていたと思います。たまたま前に走っている馬がいましたので、ちょうど頂上付近で併せ馬になるような感じで、馬もしっかり前の馬を追いかけて集中して走った良い稽古でした」
(1週前追い切りと比べると?)
「ウッドチップコースでの追い切り、特に右回りでは終いどうしても俊敏性に欠けるようなところもあるのですけど、それはいつものことですし、1週前にウッドチップコースでしっかり負荷をかけたことで週末、今週にかけて馬もシャキッとしてきたので、いい感じに上昇しているなと思います」
(前走のアメリカ遠征を振り返って)
「
アエロリット、そして関係者の皆様には海外遠征という初めての経験をさせて頂いて、本当にいろいろ勉強になりました。馬も出国検疫、飛行機での輸送、こちらとの環境の違いと様々に違った環境の中で
アエロリットなりに対応して改めてすごいなと思いました」
(戻ってきてからの印象は?)
「精神的にも強くなったような気がします。帰ってくる時にニューヨークで寒波の影響で飛行機が遅れたりもしまして、日本で待っている時はすごく心配していたのですが、着地検疫の時に馬も元気にしていたのでホッとしています」
(一昨年勝利した
NHKマイルC、昨年2着の
安田記念と同じ舞台になるが?)
「東京は広いコースですし
アエロリットも走りやすいと思っています。決して右回りがダメというわけではないのですが、どうしても器用さに欠けてしまう部分もあり、自分のリズムを崩すと力をなかなか発揮できないというのもありますので、(右回りの時は)そういった影響もあると思います」
(昨年のこのレースは0秒1差の4着だったが、昨年と比べると?)
「1年たちまして、馬自身も体幹的にしっかりしてきました。精神的にも落ち着いてきました。去年の
ヴィクトリアマイルに向けての調整過程と比べると、馬の雰囲気は今年の方が良いのではないかなと感じています」
(
横山典弘騎手とは6戦振りのコンビとなるが?)
「デビューから手綱を取ってもらっていたジョッキーですので、
アエロリットの成長した姿を感じ取って騎乗してもらえればと思っています」
(横山騎手と何か話をしている?)
「
アエロリットのことに関しては、ジョッキー自身が乗っていない時でも話はしていますし、ジョッキーも気にして見ていると思いますので、細かくはしていないです」
(最後にファンにメッセージを)
「ここ2戦(
ペガサスWCT、
マイルCS・GI・12着)は結果が出なかったのですが、東京で巻き返したいと思いますので、どうか応援よろしくお願いします」
(取材・文:佐々木祥恵)