「
ヴィクトリアマイル・G1」(12日、東京)
狙い通りの上昇カーブを描き、
プリモシーンが大一番へと挑む。最終リハは8日、美浦Wで
エスタジ(3歳未勝利)と併せ馬。序盤はパートナーの後ろできっちり折り合い、最後の直線は内へ。残り1Fで鞍上の福永に促されると、待ってましたとばかりに加速し、アッと言う間に鋭く伸びて1馬身先着した。タイムは4F52秒2-38秒1-12秒2だが、あえてゴールを過ぎてからも、1コーナー付近まで勢いを緩めなかった。
これでこそ来たかいがあったということだろう。福永は開口一番「動きはメチャクチャいいし、反応がいい」と満面の笑みを浮かべた。前走の
ダービー卿CTは「左に張るところがあって、それは前走の返し馬でも見せていた」と課題を見せながらも牡馬相手に2着と力を見せた。「(昨年の)
関屋記念でもモタれたしね。右回り向きかなと思ったけど、修正してくれていた。このチャンス、獲らないといかんね」。パートナーのG1初制覇はもちろん、自身の牝馬限定G1
グランドスラムにも力を込めた。
木村師も「いい動きをすると思っていたけどその通りで、動きは良かった」と納得顔。重賞制覇はいずれも芝のマイル戦。時間をかけて課題をクリアしてきた成果を、ひのき舞台で披露する。
提供:デイリースポーツ