2015年には2000万馬券が飛び出すなど、近年荒れ放題のGI
ヴィクトリアマイル。今年も核となる馬が不在で、波乱の決着も十分考えられる春の女王決定戦だが、自他共に穴党と認める『馬サブロー』妹尾和也記者は意外にも今年は平穏決着を予言。その根拠は? そして独自の着眼点で、数多くの万馬券を的中させてきた鬼才が名指しした“気になる注目馬”とは?
「
ヴィクトリアマイルの特徴として挙げられるのが、『前年に好走した馬が、近走不振から巻き返す』という強力な波乱パターン。
13年・
ホエールキャプチャ12番人気2着(12年1着、前走・
阪神牝馬S14着)
14年・
ヴィルシーナ11番人気1着(13年1着、前走・
阪神牝馬S11着)
16年・
ストレイトガール7番人気1着(15年1着、前走・
阪神牝馬S9着)
18年・
ジュールポレール8番人気1着(17年3着、前走・
阪神牝馬S5着)
ただ、今年は前年の1〜3着馬がおらず、間接的ではあるが波乱の要素がひとつ消えたといえるだろう。17年2着
デンコウアンジュも2年前の好走&前走Vの臨戦過程から、穴馬として推すにはこじつけ感が強くなる。
また、前記の傾向は“前走着順との関連性の薄さ”を示すもの。過去10年で前走Vから勝利した馬は1頭もおらず、逆に大敗からの巻き返しは多い。
阪神牝馬S8着の
ラッキーライラック、米遠征(
ペガサスWCターフ招待9着)大敗から挑む
アエロリットにはいいデータといえるだろう。
良馬場決戦が濃厚で、メンバー的に15年のような極端な展開にもならない。結論として、今年は比較的平穏寄りの決着になるのではないか。現時点では、関連性が強い
阪神牝馬S組のなかで気がある
レッドオルガあたりをうまく絡めて組み立てたいと思っている」
(文=馬サブロー記者・妹尾和也)
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