1984年の
グレード制導入以降は一貫して春のマイル王決定戦「
安田記念」へと向かう重要な
ステップレースとして行われている別定重量戦。優勝馬には
安田記念への優先出走権が与えられている。過去10年間で、
京王杯スプリングカップを
ステップに
安田記念へと挑んだ馬は2勝2着3回3着2回だが、両レースを同一年に連勝した馬はなく、2011年の
ストロングリターンの1着→2着が最高(12年は4着→1着)。本レースの優勝馬は10年間で8頭が
安田記念へと駒を進め、2着1頭3着1頭となっている。
過去10年で1〜3番人気馬は3勝2着4回3着5回だが、1番人気馬に限れば2013年に
ダイワマッジョーレが勝ったのみであとの9頭は馬券圏内に絡んでいない。
◎
ロジクライは、3歳時に
シンザン記念に勝ち、約2年に及ぶ長い休養を経て、昨年の
富士ステークスで復活を遂げた。前走は、初めて経験するス
プリント戦の流れにやや戸惑ったような走りとなったが、それでも最後は後方から差を詰めて勝ち馬からコンマ5秒差なら悪くはない。短距離を2度経験したことで、今回は流れにも対応してくれそうだ。
◯
タワーオブロンドンは東京競馬場芝1400mコースの重賞勝ち馬。前走の
東京新聞杯はプラス10キロの馬体重でコンマ4秒差5着。2番人気を裏切る結果となったが、悲観する内容でもなかった。今回はベストの距離で巻き返しを狙っている。
ロジクライ同様に約2年の休養を経て復活を遂げた▲
スマートオーディンが逆転を狙う。2歳時に東京スポーツ杯2歳Sを、3歳時には
毎日杯、
京都新聞杯を連勝した実力馬だ。
阪急杯では最後方から豪快な末脚で能力に衰えがないことをアピール。重賞勝ちの実績がある東京コース、前走と同じ距離なら無視はできない。
最優秀2歳牡馬で、昨年は勝ち馬と同タイム3着
サトノアレス、この距離で重賞勝ちがある△
ロードクエストと前走で優れた瞬発力を披露した良血
リナーテも流れ次第では上位入線も十分可能な能力の持ち主だ。