いよいよ令和元年の
日本ダービーが2週間後に迫ってきました。その中心と目されているのが、無敗の
皐月賞馬
サートゥルナーリアです。平成において、無敗の
皐月賞馬は
サートゥルナーリアを含め、
トウカイテイオー、
ミホノブルボン、
アグネスタキオン、
ディープインパクトのわずか5頭。
皐月賞後、左前浅屈腱炎を発症し、
日本ダービーを回避した
アグネスタキオン以外の3頭は無敗でダービーも制しています。
サートゥルナーリアに果たして、“無敗のダービー馬”になる資格はあるのか。「血統」、「
皐月賞組の戦績」、「厩舎の実績」という3つのポイントから解説。今回、騎乗予定だった
C.ルメール騎手が騎乗停止により豪州の
D.レーン騎手に変更となりましたが、歴史に裏付けされた“無敗のダービー馬”への可能性を探るべく、まずは血統面から考察していきます。
【血統から探る可能性】
サートゥルナーリアの父は、日本屈指のス
プリンターとして名を馳せた
ロードカナロア。母は2005年の優駿牝馬を異次元の末脚で勝利し、その後米国に遠征してアメリカン
オークスを圧勝、日米
オークス制覇を達成した名牝・
シーザリオです。
半兄には
エピファネイア(
父シンボリクリスエス)と、血統構成が4分の3同じである
リオンディーズ(
父キングカメハメハ)がいます。前者は
皐月賞2着、
日本ダービー2着と惜敗し、迎えたクラシック最終戦の
菊花賞で見事に雪辱。その後、古馬となって
ジャパンCを再び圧勝しました。後者はわずか1戦のキャリアで望んだ
朝日杯FSで、鋭い差し脚を武器に見事GIのタイトルを奪取しました。血統面からは父、母、兄と、まさしく「規格外」の能力を受け継いでいるのが
サートゥルナーリアなのです。
詳しく見ていくと、種牡馬としての
ロードカナロアは母系に
Specialの血を持つ産駒が成功する傾向にあり、
シーザリオから
サドラーズウェルズを引くこの馬はその要件を満たしています。昨年の
年度代表馬に輝いた
アーモンドアイ(母母父ヌレイエフ)や、昨年
マイルCSを3歳ながら制覇した
ステルヴィオ(母
父ファルブラヴ)などもこの類型に当てはまります。
また、
サートゥルナーリア自身は東京コースと相性の良いニジン
スキーとニックス関係にある
Storm Catを持ち、父系と母系でナ
スペリオンの形を構築。まさに、府中の大舞台で力を出せる完成度の高い血統構成だといえます。
明日は、「
皐月賞組の戦績」から
サートゥルナーリアの“無敗のダービー馬”の可能性を探っていきます。
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