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今の東京の馬場はピッタリ ジョディ―に“フロントランナー革命”の期待/トレセン発秘話

  • 2019年05月16日(木) 20時31分
 近年、メジャーリーグを席巻するのがフライボール革命。ゴロよりもライナー、フライのほうが得点効率が高いというデータに基づき、角度をつけた打球を狙う戦法である。果たしてこの“革命”は日本でも成し得るかだが、個人的な答えは限りなくNO――。攻めだけでなく、守りの手法やグラウンドに日米で大きな隔たりがあるからだ。

 メジャーでは打者傾向に応じて、極端に守備シフトを変更。加えて人工芝を本拠地とする球団が75%の日本と違い、メジャー球団の90%は打球の勢いをそぐ天然芝を本拠地で使用する。つまり、野手間を抜く強いゴロを打つのは非常に困難。そんな状況から生まれたのが、フライボール革命なのだ。往年のイチローはそれを逆手に取る形で自身のスピードを生かす内野安打を量産したが、もし日本でプレーを続けていれば、逆のスタイルを取った可能性もあったろう。

 さて、前置きが長くなったが、いま球足が速い人工芝を思わせる現象が東京競馬場のターフでも起きている。先週のヴィクトリアM後に聞こえてきたのは「ペースが速すぎてタメをつくれない」(北村友)、「流れが速くても前が止まらない」(柴田善)との声。つまりはスピードをそがれず、消耗戦になりにくい舞台だ。その意味で今週のオークスもレースレコード決着となった桜花賞組を中心に見るのが妥当だろうが…。

 もし除外をクリアすれば狙ってみたいと思わせるのが、賞金900万円と抽選対象(6頭中2頭が出走可)の身であるジョディー。管理する戸田博文調教師は次のように前走を振り返る。

「左回りではしまいの粘りが違う。そう改めて感じたのがフローラSでしたね。3着で権利は逃したけど、距離のメドも立ったし、内容としてはすごく満足できるものだった。できたらこの先、逃げ馬として完成させていきたいと思わせる走りだった」

 確かに東京で逃げた際は、これまで1-1-3-3着で負けた2戦にしても着差はわずか0秒1。GIIIクイーンCでは桜花賞3着クロノジェネシスをヒヤリとさせる粘走も演じている。「二の脚が速いコントラチェックの出方がカギだけど、ウチも理想はハナ。自分の型ならけっこう粘れるはず」(同師)。簡単に止まらない――そんな芝と馬の特性がかみ合えば、大駆けの可能性も十分。同馬には“フロントランナー革命”を成し遂げてほしいところだが、まずは明日(16日)の抽選突破が肝である。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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