全ホースマンが夢見る舞台。昨年は31年ぶりに1・2・3番人気の馬全てが馬券外に敗れるという波乱の決着となったが、今年はどんなドラマが待ち受けているだろうか。
1.乗り替わりがどう出るか
過去10年で連続騎乗だった馬の成績は(10・8・7・95)なのに対し、乗り替わりになった馬の成績は(0・2・3・53)と低迷。勝ち馬に関して言えば、乗り替わりでの優勝例は85年の
シリウスシンボリまで遡らなければならない。
2.前走
皐月賞組が中心も
過去10年で16頭の連対馬、9頭の勝ち馬を出している前走
皐月賞組。その中でも巻き返してくるのは
皐月賞で差し届かなかった馬だ。特に近年では4角10番手以下から差し届かなかった馬がダービーで巻き返してくるケースが目立つ。また連覇した2頭はいずれも
皐月賞では上り最速をマークしていた(11年の
皐月賞は東京2000m)ことからも、中山2000mから東京2400mに舞台が変わり、より末脚が求められてくると考えてよいだろう。
3.フレッシュな馬が強い
過去10年の成績をそれまでの出走回数別で比較してみると、ダービーまでの出走が6戦以内だった馬は(8・9・9・91)なのに対し、7戦以上を経てきた馬は(2・1・1・57)と不振気味。過去3年に限定すれば、馬券になった9頭全てが5走以内の経験でダービーまで駒を進めてきていた。
ダノンキングリーは前走の
皐月賞でタイム差なしの3着。上位2頭に比べスパートのタイミングが遅れたが、しっかり末脚を伸ばし最後まで詰め寄った。
共同通信杯で32.9の上がりをマークし快勝したように、東京にコースが変わるのは明らかにプラス。高速馬場も追い風となる。