1932年に創設された、現存する重賞の中では最古の伝統あるレースだ。非根幹距離で行われるハンデ戦らしく波乱の決着になりやすいことでも知られる。
1.スタミナ実績
東京2400mではスピードタイプの中距離馬が押し切るシーンが多々見られるのに対し、2500mになると途端にそうはいかなくなる。というのも、その100mの延長分というのがそのまま高低差2mの上り坂になり、タフなコースに様変わりするからだ。
2.勝ち切るには末脚が必要
過去10年で逃げ馬が馬券に絡んだのは1回のみ。また、不良馬場だった09年を除けば勝ち馬9頭は前走で「上がり3位以内」か「4角10番手以下」いずれかの条件を満たしている。
3.格よりも適性
過去10年で最も勝ち馬を出しているローテは前走オープン特別組で4勝。(4・4・4・51)で複勝率19%と上々だ。3勝を挙げている前走GIII組も(3・0・2・13)で複勝率27.8%と好成績。前走1600万下組も2勝を挙げている。しかし前走GI・GII組は(1・4・3・53)、複勝率13.1%と不振。格上だからと言ってやみくもに評価を上げることはできない。
ポポカテペトルは9か月半ぶりの実戦となるが、条件の合っているここでいきなり期待したい。昨年の同レースでは外目を回る形となったが0.2秒差の4着と善戦。不良馬場の
菊花賞で善戦したようにスタミナに不安はないし、極端な上がり勝負にならなければ差して来れる。