「
日本ダービー・G1」(26日、東京)
昭和63(1988)年に
コスモアンバー(16着)で初騎乗。平成10(1998)年に
スペシャルウィークで悲願の初制覇を果たした競馬界の“レジェンド”
武豊が、50歳で迎える令和元年、
メイショウテンゲンで自身30回目の祭典に挑む。
3元号での騎乗は、現役騎手で唯一。パートナーは、「勝たなきゃいけない馬だった」と振り返る“無敗の三冠馬”
ディープインパクトの産駒だ。父邦彦さんの代から親交がある松本好雄オーナーの所有馬でのダービー参戦は今回が初めて。「令和最初のダービーが、ディープ産駒でメイ
ショウさん。“縁”を感じるね」。感謝の思いを胸に、節目の大一番に挑む。
15日の1週前追い切りで初コンタクト。「ズブい感じだけど、乗り味はすごくいい。お母さん(
メイショウベルーガ)もやる気のない感じで走りながら、直線に向いたら走り方が変わった。背中の良さはディープ産駒だなと思う」と随所に両親の面影を感じている。
今の東京芝は“超”高速馬場。持ち時計に乏しいテンゲンには厳しい状況ではある。「(重馬場の)
弥生賞でいいレースをした馬。とにかく雨だね。雨乞いするわ(笑)。今年の
ケンタッキーダービーはすごい雨が降って、大波乱になったよね。あの流れでいきたいな」と話した名手。一方でパンパンの良馬場となれば「チャンスがある馬は限られる」と冷静に
ジャッジした。それでも“絶対はない”のが競馬のだいご味。歴代最多5勝と勝ち方を知り尽くす男が、どんなマジックを仕掛けるのか。注目しよう。
提供:デイリースポーツ