大阪杯2着後は
宝塚記念(6月23日・阪神芝2200m)に向けて調整を進めている
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。今朝29日はレースに向けた3週前追い切りを行っている。
1回目のハローが終了したCWコースで単走。開門直後の混雑した時間帯を避け、追い切った馬が馬場を引き揚げていってから、悠々と馬場入りする。以前なら気性的に難しさを見せるような場面もあったが、そんなところは全くない。
むしろ、弾むフットワークで1コーナーから2コーナー、そして向正面へと入っていくが、そこでの躍動感は素晴らしい。そう思っていると3コーナーが近付いてくるのだが、そうすると、肢の回転数が微妙に速くなってくる。
そのままのペースだと明らかに速くなってしまうが、そこをうまくコントロールするのが騎乗している清山宏明調教助手。馬もしっかりと指示に従い、速くなりすぎることはなく、最後の直線へと向いていく。
ゴール前ではさすがに少し伸ばすような形だったこともあり、ここでラップが1F12.0秒と速くなったが、これは予定通りとのこと。全体は6F89.1〜5F67.7〜4F52.5〜3F38.8〜1F12.0秒だったが、3週前の段階としては申し分ない。来週以降、馬場に入ってからの仕草も変わってくるはずなので、そのあたりをしっかりチェックしながら見守っていきたい。
(取材・文:井内利彰)