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ダノンプレミアムを管理する
中内田充正調教師
――前走の
マイラーズCを振り返ってください。
中内田 展開的に終いの切れ味勝負になったんですけれども、道中我慢も効いてましたし終いもしっかり伸びてくれました。上りの速い競馬になりましたけれども、勝ち切ってくれたことに意義があったかな、と思います。
――先生の印象ではワンターン、ツーターンのどちらのほうがレースをしやすいと考えますか?
中内田 どちらでも対応できるかな、と思っているんですけれども、今回ワンターンですし、前走はそれを考えてマイルを使ってきましたので。上手に対応してくれるのではないかと思っています。
――昨年と比較して成長した点は?
中内田 昨年は3歳の春でしたのでまだ成長途上の部分がありました。心身共にまだ若いな、というところを見せていたんですが、今期4歳になってやっと古馬らしくなってきたな、という印象は受けます。
――この中間の調整は?
中内田 (前々走の)
金鯱賞を使ってから中5週あり、今回も
マイラーズCを使ってから中5週でした。前回の過程も踏まえて、ベストの状態に持っていけるように心がけながら順調にもってきました。
――1週前追い切りはどのような点に主眼をおきましたか?
中内田 1回ジョッキーに跨ってもらって、ちょっとしっかりめにやりたいというところがありましたので。しっかり負荷をかけられましたし、動きもよかったと思います。
――今朝の最終追い切りについて教えてください。
中内田 今回は2回使って体もできていましたので、調整程度でいいかな、と思いました。動きも良かったので十分だと思います。
――調教を終えた時の印象は?
中内田 表情もケロッとしていましたし、歩様の乱れもなかったです。順調ですね。
――2000m以下は完璧な成績です。あえて課題をあげるなら?
中内田 負けないこと、じゃないですかね。
――少頭数の競馬が続いています。今回は多頭数になりますが?
中内田 そのへんはやってみないとわからない部分がありますけれども、競馬に行ってからは毎回上手に走ってくれますので、今回も上手に走ってくれればというところですね。
――この馬のセールスポイントは?
中内田 競馬センスがいいですし、毎回いい競馬をしてくれますので、どんな条件でも力を発揮できる馬だと思っています。
――なかなか強いラ
イバルも登場しますね。
中内田 やっぱり向こうも世界一と言われてもおかしくないだけの馬ですので、お互い、いい走りができればと思っています。
――レースに向けての抱負を。
中内田
ダノンプレミアムはファンの多い馬だと聞いています。ファンの方々の期待に応えられるように、
ダノンプレミアムの走りを見せられるように、と思っております。ぜひ今回も応援よろしくお願いします。
――今回、
安田記念へ出走させるのはマイル適性を考えてのものでしょうか?
中内田 そうですね。マイルへの適性、あとは限られた番組上、そして馬の状態、等々を考えてここを目標にしてきました。あとはレース間隔等もありました。
(取材・文:花岡貴子)