ハイペースでの逃げで5着となった
ヴィクトリアマイル(GI)から
安田記念(GI・東京芝1600m)に臨む
アエロリット(牝5・美浦・
菊沢隆徳)。昨年の
安田記念で2着以来のコンビとなる
戸崎圭太騎手と、管理する菊沢調教師の共同記者会見が行われた。
■戸崎騎手
(菊沢調教師が騎乗した最終追い切りを見た印象は?)
「この馬の良さと言いますか、良い雰囲気で走っているなという印象を受けましたね」
(この馬の良さとは?)
「躍動感ある走りですね。大きな馬ですし、フットワークもゆったりして、伸び伸びと走っていたなと感じました」
(前走を見て去年との違いは感じた?)
「特にはないですね」
(実戦で乗るのが楽しみに?)
「そうですね、昨年のこのレースで2着ですし、その雪辱を果たしたいなというのがありますね」
(昨年は3番手からあわやのシーンだったが、振り返って?)
「
ヴィクトリアマイルで乗せて頂いて、その後に
安田記念だったのですが、馬がとても良くなっていましたし、この馬に良い条件なので自信を持って臨みました。前に壁を作るような形にはなりましたけど、リズム良く走ってくれて、最後早めに仕掛けても渋太く伸びてはくれましたね」
(東京のマイルが1番合いそう?)
「そうですね、1番と言われるとそうなのかなという感じはします」
(どういうレースをするか、ある程度頭の中にある?)
「ある程度はありますけど、枠順が出てから細かいところは決めようと思います。好メンバーなので、胸を借りるというつもりではないですけど、そんな感じで挑みたいなと思っていますね」
(
アーモンドアイについては?)
「1度乗せて頂いて、僕も背中を感じていますし、本当に強くて素晴らしい馬だなとは思います」
(その
アーモンドアイより前で競馬を?)
「そうですね、そうしたいですね」
(ゲートを出て流れに乗るのが肝心?)
「それはどの馬もそうでしょうけど、まずはそこを大切にしていきたいですね」
(枠順や展開によっては、自らレースを引っ張っていくという考えは?)
「ありますね」
(それで後続を封じる?)
「そうですね。枠の並びなどわからないところはありますが、この馬のリズムでいきたいなとは思っています」
(1番大事にしたいのは、そのリズム?)
「はい」
(最後に抱負を)
「僕と
アエロリットは、昨年の
安田記念で2着でしたので、その雪辱を果たしたいなと思いますし、1年振りに乗れることを嬉しく思います。思う存分、戦ってきたいなと思っていますので、応援よろしくお願いします」
■菊沢調教師
(前走を振り返って)
「アメリカの遠征帰りではありましたが、良い状態で出すことができました。競馬も
アエロリットのスピードをいかんなく発揮して、結果は5着でしたけど、よく頑張って走ってくれたと思います」
(1分30秒台で走った反動は?)
「使った後の1週間は、反動というか疲れが見受けられましたので、そういったもののケアを重点的に行ってまいりました」
(中2週、調整過程は?)
「去年経験していることでもあるのですけど、今回は間隔も短いのでケアを重点に置きました。先週は今週に向けて徐々にペースを上げてという感じで持っていきました」
(最終追い切りは菊沢師自ら乗ってウッドチップコースでの単走だったが?)
「馬も落ち着いていましたし、時計というよりも前半リズム良く走って終いメリハリがつけられればいいと考えて稽古をしましたが、思った以上に素軽い動きだったので満足です」
(1度使った上積み、変わり身は?)
「そうですね、全体的に馬が軽くなったといいますか、速度感というか動き方などが、少しシャープになったような感じは受けます」
(昨年2着の時よりも良くなっている?)
「去年も
ヴィクトリアマイルを使って
安田記念に向けての時に、同じような感じで馬が軽くなってきているので、良い傾向だなと思っています」
(去年と同じような良い結果が出せそう?)
「去年とはまたメンバーが違いますので、その辺はやってみないとわからないですが、去年より少し力強くなった状態でどのような戦いができるか楽しみです」
(自ら先頭に立って、自分のペースで行くのがこの馬には1番合っている?)
「そんなことはないと思います。ハナを主張する馬もいるでしょうし、その辺は臨機応変に。ただこの馬のリズムといいますか、気分良く走ることが1番課題かなと思っています」
(どのようなレース、展開を考えている?)
「そこまでは考えていません。そういった展開や位置取りなどは、皆さん連想して頂ければと思います」
(あくまで枠順が決まってから戸崎騎手とも話を?)
「そうですね。戸崎ジョッキーにも去年2回乗って頂いていますし、同じレースに乗った時に見ているはずなので、感触などそういった違いについても説明したいと思います」
(最後に抱負を)
「今回の
安田記念は素晴らしいメンバーが揃いました。
アエロリットも万全の状態で出走させて、皆さんに楽しんでもらえるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」
(取材・文:佐々木祥恵)