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【JRA】インディチャンプ福永騎手「高速決着になっても問題ない」/安田記念共同会見

  • 2019年05月29日(水) 19時40分
インディチャンプに騎乗予定の福永祐一騎手

――前走のマイラーズCを振り返ってください。
福永 戦前からスローペースが予測されていましたし、東京新聞杯でスタートをうまく出すことが出来なかったので、スタートを決めて可能であれば前目で競馬したいと思っていました。(最後の脚は)伸びていましたよ。極端なスローペースでしたし全馬が余力ある状態で4コーナーを回っていました。

 ただ、インディチャンプに関しては、いいスタートを切って楽にポジションはとれたんですけど、そのあと極端なスローペースの中でスムーズな折り合いをすぐにつけることができませんでした。3コーナーくらいまではムキになって掛かるというよりは、ずいぶんなんか怒ってる感じでしたね。納得はすぐにはしてくれなかったので。

 3コーナーすぎで馬がようやく納得してくれてからはリズムよくは走っていましたけれども、そこは前半スムーズに行けなかった分、最後は伸び負けたかな、というのはあります。

――東京新聞杯と比べて状態面の比較は?
福永 すごく馬はフレッシュでヤル気に満ちている感じではありました。調教の感じからずいぶん躍動感も増していい動きをしていましたし、もう一段レベルが上がったな、と思っていた中での一戦だったんですけれども。1週前、当該週と2回追い切りに跨ったんですけれども、今思えばあまり目一杯はやらなかったです。

 返し馬で馬はやる気に満ちていたんですけど、正直、ちょっと太め感を感じました。それはちょっと自分の追い切りが足らなかったんだな、と思いましたね。

――安田記念に向けての1週前追い切りはどんな感じでしたか?
福永 「1週前なので強めの負荷をかけてくれ」という指示だったので先行馬を追いかけるかたちで行ったんですけれども。担当の厩務員さんからは、追い切りになる前から「ちょっとガスが抜けていい感じになってるぞ」という声はかけられたんですけれども。まさしく、そのとおり。坂路を下した1本目からの雰囲気が非常にリラックスしていて、いい精神状態、いい動きでしたね。

――明らかに前哨戦に比べるといい1週前追い切りができた、と?
福永 そうですね。一度使われたことで本当にいいガス抜きが出来たのかな、という動きをしていました。

――ちなみに今日の追い切りの時計は51.6-12.4でした。印象は?
福永 音無流やな、と思います。前回、自分が加減し過ぎて太かったので何も言えないです。

――今の東京は時計が速いです。対応はできそうですか?
福永 持ち時計がある馬ですし、高速決着になっても問題ないと思います。

――昨年の今頃、小豆島特別からコンビを組んでいます。成長曲線は?
福永 当時から高いポテンシャルを感じていますし、最初に乗せてもらった時も負け(2着)はしたんですが“重賞は勝つ馬だな”と思いました。そのとおり東京新聞杯で重賞を勝ってくれたんですけど。その時に“GIでもいい勝負できる馬だな”と思いました。ただ、東京新聞杯を勝った時は安田記念がこんなに(相手関係が)強くなると思わなかったですけど。

――非常に強力なメンバーが揃いました。その中でこの馬の良さを引き出すためには?
福永 一番の持ち味というか、武器は一瞬の切れ味だと思います。長く使うタイプではありませんが、一瞬の反応、瞬間的な動きは非凡なものを持っていると思います。前回、スローペースを見込んである程度の位置で競馬をしましたけれども、やはりこの馬の気質に合っていないというか、あのイラつきっぷりを見ていると、うーん、あまり得意なスタイルではないのかな、と思いました。

 あくまでもスタート次第ではありますけれども、いいスタートを切って、道中はリラックスさせていい脚を使わせるというスタイルがこの馬には合っているのかな、と思います。楽にとれるポジションが前目であるにこしたことないんですけど、意識的に前目につけるとあまりよくないのかな、と思っています。

――ある程度、展開に注文がつくと思っていますか?
福永 注文がつくというか、前目の競馬でもやろうと思えばできるんですけど、それだとなかなか持ち味を発揮できないんじゃないかな、と思います。どの馬にも言えることですけど、今の高速馬場に対応するにはある程度、前目のポジションで、というのはジョッキーはみんなわかってはいますけど。それができる馬、できない馬、やったほうがいい馬、やってはいけない馬、それぞれ色々あると思います。

 まぁそういった中で、もちろん最後方から直線一気で決まるような馬場ではないのは結果を見てもわかるので。その中でこの馬の持ち味を殺さず、生かしつつ、今の馬場に対応できるような騎乗ができれば、と思っています。

――最後にファンの皆さんにメッセージを。
福永 GIでも十分いい勝負ができる馬だと思います。今回に関しては非常に強力な相手が揃いましたけど、この馬の持っているポテンシャルはそこまでひけをとらないと思っています。コンディションは非常にいいですし、東京コースは重賞を勝っている舞台です。左回りに関しては、負けていない。

 僕自身は非常に楽しみにしています。強力な馬に相手にどういった走りをみせてくれるのか。前回、ダノンプレミアムに関しては完敗のかたちになりましたけれども、コンディションは当時に比べると上がっていますし、馬の精神状態は落ち着いてくれています。その差は詰められるのではないか、と期待しています。

(取材・文:花岡貴子)

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