「
マーメイドS・G3」(9日、阪神)
重賞初制覇を目指す
フローレスマジックは5日、美浦Wで素早い反応を示し、状態の良さをアピールした。良血馬が脚光を浴びる時が来た。
スカーレットカラーは栗東CWで落ち着き十分の動き。気配は申し分ない。
タイトル獲りへ機は熟した。
フローレスマジックは
石橋脩を背に、美浦Wで2馬身先行する
パロネラ(3歳未勝利)を目標にゆったりとスタート。楽な手応えで軽くGO
サインが入ると、素早い反応で脚を伸ばして併入。4F55秒3-40秒5-12秒6とスムーズな動きを見せた。
馬場入りからすこぶる柔らかい常歩で、トモの張りも目を引いた。木村師も「良かったと思います。健康状態はいいのでは」と満足げにうなずく。
ここ2年は1400〜1800メートルを使われてきたが、今回は17年フ
ローラS3着以来の2000メートルになる。気性の激しさが課題となるが、2走前の中山牝馬Sからチークピーシーズを着用。好走が続いているように、効果が見られている。
ただ、あと一歩足りていないのも確か。「コントロールが利くのがいいのか、そこは難しいところ」とトレーナーも頭を悩ませる。それでも「着けてマイナスにはなってない」と前を向いた。
あとは、いかに勝つ気持ちを引き出せるか-。これまで重賞には7回挑戦して2着が最高だが、手の届くところにタイトルがあるのは間違いない。全姉に14年
エリザベス女王杯馬の
ラキシス、全兄に17年
安田記念を制した
サトノアラジンがいる良血馬。眠っていた素質が目を覚ませば、重賞ウイナーの仲間入りを果たせるはずだ。
提供:デイリースポーツ