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エプソムC・G3」(9日、東京)
前走Vで勢いに乗る
アンノートルが、重賞初制覇へ向けて態勢を整えた。6日の最終追いは美浦Wでの併せ馬。柴田大を背にスピード感あふれる動きを披露し、本格化の気配を伝えた。
脚部不安で1年間もの長期休養を挟んだが、復帰してからの充実ぶりが著しい。開業2年目の
田中博康調教師(33)=美浦=も、6度目の重賞挑戦で待望のタイトル獲りが懸かっている。
1年間の長期休養から昨年11月に復帰後は【3】【2】【1】【1】【10】【1】着でオープン入り。2走前こそ大敗した
アンノートルだが、目下の充実ぶりを見せつけるかのように、美浦Wで力強い動きを見せた。
柴田大を背に向正面からスタートする半マイル追い。2馬身先行する
ダノンチャンス(5歳1勝クラス)を目標に直線で内に潜り込むと、鞍上の軽い合図に反応してスピードに乗り、きっちりと併入を果たした。4F53秒9-39秒2-12秒3の時計に、柴田大も「しまい重点でしたが、勢いに乗ってからの反応が良かった」と納得した。
前走はメンバー最速タイの上がり3F33秒2の末脚で差し切りV。「抜け出してから息を入れている感じ。まだ余裕を感じました。あの内容なら楽しみはありますね」と重賞の舞台でも期待を寄せている。
上がり運動で出来を確かめた田中博師は「2走前は負けた(10着)とはいえ、状態はかなり良かった。当時にはまだ及ばない印象ですが、もう一段階は上がりそうな追い切りを消化できたと思います」と、さらなる上積みを見込んでいる。
昨年3月に開業して以来、6度目の重賞挑戦。決して意識しているわけではないが「(重賞タイトルは)獲るに越したことはないですからね」とあくまで自然体で臨む心構えだ。脚部不安による長期ブランクを乗り越えた上がり馬と、33歳の若きトレーナーが勲章獲りに挑む。
提供:デイリースポーツ