エプソムC(GIII・東京芝1800m)に美浦から出走が確定した各馬について、関係者のコメント。
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プロディガルサン(牡6・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師
「今週(6/5)はレーン騎手が乗って併せ馬で追い切りました。ゴール前で抜け出すとソラを使ってやめるところがあるので、そのあたりを確認してほしいと指示をしました。パシ
ファイアーを着けてみましたが問題なかったですし、スムーズな動きでした。
前走(
谷川岳S・L・2着)は終いは頑張っていましたが、位置取りが少し後ろ過ぎましたね。前走から中4週ですが、馬は元気一杯で順調に調整できています。飼い葉食いも良いですし、普段の動きも良かったです。
良い手応えできて勝てるかなと思っても、どうもゴール前で遠慮するところがあって、チークピーシズを着けたりもしましたが、根本的には乗り手がゴール前だけ伸ばす感じでうまくやってくれればと思っています。メンタル面が結果に影響する部分が大きいですが、能力的には重賞を勝ってもおかしくないですし、ゴール前でガッツを見せてほしいですね」
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レイエンダ(牡4・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師
「今週(6/5)の追い切りの動きは良かったですね。前走(メイS・OP・9着)はスタートで後手を踏んでしまいました。昨年
セントライト記念(GII・2着)で負けてから、どうもリズムが良くないですね。ここ2戦も今ひとつうまくレースができず力を出し切れていません。今回は元気がありますし、これまでのようなことはないかと思います」
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アップクォーク(牡6・美浦・
中川公成)について、中川調教師
「古馬になって良い意味でズブさが出てきましたし、前走(
六甲S・L・11着)のマイルだと少し忙しく道中脚が溜まらなかったので、今回の1800mくらいが良いでしょう。今週(6/5)の追い切りも内容が良かったですね。雨が良くないので、週末の雨予報が気になりますね」
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ショウナンバッハ(牡8・美浦・
上原博之)について、上原調教師
「前走(メイS・3着)は状態が良く、前残りの馬場でよく頑張ってくれました。直線で挟まれるような感じでしたが、ジョッキーはかえってそれで燃えたと話をしていました。またそれまで着けていたブリンカー等の馬具を外してレースに臨んだことがピリッとしたのかもしれません。前走後も順調で良い状態をキープしています。雨予報が出ていますが、良馬場で走らせたいですね」
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アンノートル(牡5・美浦・
田中博康)について
柴田大知「前走(
湘南S・1600万下・1着)は直線で抜け出した後も息が入るくらいでしたので、時計はまだ詰められそうです。今週(6/6)は終い重点で追い切りましたが、反応が良く動きも良かったです。器用なタイプではないので、小回りコースで急かすよりも、広いコースの方が良いでしょう。
以前はワンペースの走りをしている感じでしたが、最近はそのイメージが変わりました。休養した時期に成長してくれて、今は充実しているのだと思います。中山で道悪に勝っていて、馬場が渋ってもこなせるのではないかと思います。メンバーは強いですが、力をつけていて勢いもありますので期待しています」
なお
ソウルスターリング(牝5・美浦・
藤沢和雄)は、左前肢跛行のため出走を取り消している。
(取材・文:佐々木祥恵)