「ユニコーンS・G3」(16日、東京)
連勝と勢いに乗る
サトノギャロスが一発を狙う。まだキャリアは3戦と浅いが、底は見せておらず、未知の魅力たっぷり。3歳のダート強豪が集まる一戦。11分の10の抽選を突破して、一気にタイトルを手にする。
着実に力をつけてきた。
サトノギャロスはデビュー戦は怖がりな面を見せて2着に敗れたが、その後は2連勝。いずれも後続に3馬身1/2差、5馬身差と圧巻の内容だった。2走前の京都未勝利(ダート1200メートル)の勝ちタイム1分11秒6は同日の1000万下と同じ。「能力を再認識させられましたね。本当に速かった」と西園師は振り返る。
デビューから1200メートルしか経験しておらず、1600メートルは初めてとなる。それでも「へニーヒューズの子どもだし、未勝利戦の内容が良かったので、前走も1200メートル戦を使いました。でもケイコでは掛からないタイプで乗り手に従順。川島騎手も“距離はこなせる”と言ってくれています」と前向きな姿勢を示した。
5日の1週前は栗東坂路では併せ馬を行い、楽々と4F52秒2-12秒4をマークした。「楽に上がってきましたからね。状態はいい。掛かることがないのに、速いところを追うと重心がグッと沈む。これがこの馬のいいところ」と動きの良さに納得していた。
初の東上。長距離輸送を克服しなければいけないが「他馬を見るとテンションが高くなるので厩舎装鞍をする馬ですが、東京競馬場は前日輸送なのでかえって落ち着くのでは」とプラスにとらえていた。現時点で11分の10の抽選を突破して、強豪が集まる舞台で存在感を示す。
提供:デイリースポーツ