「
函館スプリントS・G3」(16日、函館)
コツコツと地力をつけてきた
ペイシャフェリシタが、10度目の重賞挑戦で初タイトル奪取を目指す。G1初挑戦となった前走の
高松宮記念は12着に終わったものの、勝ち馬からは0秒8差と大きく負けたわけではない。さらに内枠の馬が上位を占める特殊な馬場状態で、7枠14番という不利な外枠だったことを考慮すれば、決して悲観するような内容ではなかった。
その後はすぐにここに目標を設定し、美浦坂路でたっぷり乗り込んでから5月31日に函館競馬場に入厩。5日には函館Wで4F51秒7-12秒4をマークすると、9日にも4F52秒6-12秒4と時計を出しており、順調に調整が進められている。「スイッチが入った感じですね。レースを使い込むと良くないですが、今は馬が柔らかくていい雰囲気です」と中垣助手は好感触を伝える。
CBC賞、
アイビスサマーダッシュと連戦後に臨んだ昨年8月のキーンランドC(札幌)では3着。2着の
ダノンスマッシュとはわずか首差だった。「連戦に加え、ザ石もあって状態は良くなかったんですが、それでも頑張ってくれました」と同助手は振り返る。12日の最終追い切りには初コンビを組む岩田康が騎乗する予定。着々と態勢を整えている。
提供:デイリースポーツ