5月21日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ帰厩し、
宝塚記念(6月23日・阪神芝2200m)の出走を予定している
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。ファン投票の最終結果は66032票で3位という支持を受けており、今朝12日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
いつもと同じ場所、同じ時間で単走。今朝も馬場入りした時に後ろからキャンターで迫ってくる馬がいる時に気持ちが乗るシーンがあったが、しっかり我慢している。そこから1コーナー、2コーナーとキャンターで進み、向正面へと入っていく。
これまでだと弾むようなフットワークだったが、今朝は前へ推進していくフットワーク。この動きは前日の坂路馬場でのキャンターを見ていた時と同じ。スムーズにスピードに乗って、3コーナーへ入っていくという動きは本当に素晴らしい。
その雰囲気を維持したまま、最後の直線へ入っていく。ゴール前も追われて、最後までしっかり負荷をかけられた。時計は6F84.8〜5F66.0〜4F51.6〜3F37.3〜1F11.5秒。スピードというよりもパワーが目立つ最後の伸び。馬体的には少し太く見えるかも知れないが、個人的には各パーツの筋肉がしっかり動いているので、むしろ今の体で十分動けるのではないだろうかという印象を受ける。
(取材・文:井内利彰)