「
函館スプリントS・G3」(16日、函館)
出走馬唯一の3歳馬
アスターペガサスが、初の古馬を相手に2つ目のタイトルを目指す。昨年にデビュー2連勝で函館2歳Sを制して重賞初制覇。その後は勝ち星から遠ざかっているが、久々のス
プリント戦となった前走の葵Sで2着に入り、復調ぶりをアピールした。好相性の舞台で、斤量差を生かして強敵撃破をもくろむ。
ようやく上昇気流に乗ってきた。
アスターペガサスは函館2歳Sをデビュー2連勝で制したが、距離を延ばして挑んだ京王杯2歳S(5着)、
朝日杯FS(7着)と結果を出すことはできなかった。年明けには初ダートの
昇竜S(4着)にも挑戦。続く橘Sではキャリア初となる2桁着順の13着に沈んだ。
陣営は再びス
プリント戦に照準を定め、前走の葵Sでは57キロの斤量を背負いながら、メンバー最速タイの上がり3F33秒4の末脚で頭差2着。改めてス
プリント能力の高さを実証した。「もちろん千二の距離が良かったこともあるが、体調が良くなってきたことも大きい。
昇竜Sの時は状態も悪かった」と中竹師。前走後の回復も早かったことから、今回の参戦を決めた。
3歳馬の活躍が目立つ一戦だ。最近10年間では09年
グランプリエンゼル、16年
ソルヴェイグ、17年
ジューヌエコールがV。16年には2着の
シュウジとワンツー決着となった。「古馬は強いけど、52キロの斤量は魅力だよね。小回りで脚質的に大変だけど、馬群をさばくのはジョッキーやから」とトレーナーは力を込める。2戦ぶりにコンビを組む小崎も「千二で流れに乗れるのはいいですね。先週、同期の松若君が重賞(
マーメイドS=
サラス)を勝ったので、自分も頑張りたい」と気合十分だ。
2戦2勝と負け知らずの函館で、目の覚めるような豪脚を発揮する。
提供:デイリースポーツ