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【CBC賞予想】 アウィルアウェイの評価は? 人気の3歳馬の取捨を左右する正反対のデータとは?/JRAレース展望

  • 2019年06月29日(土) 18時32分
 夏競馬の醍醐味といえば、馬券的には3歳馬と古馬との対決。とくに3歳馬の古馬重賞成績は、そのまま世代のレベルに直結するので(詳しくは年末の有馬記念予想に記します)、早くから注目しておきたい情報です。今回はCBC賞を絡め、3歳馬に関するデータを提示してみましょう。

 まず夏季重賞における3歳馬ですが、これがかなり面白いデータとなっておりまして、2001年以降、6月〜8月末の平地古馬重賞を見てみると

3歳牡馬 144戦[5-11-11-117]
勝率 4% 単勝回収率 34%
3歳牝馬 117戦[15- 8-11- 83]
勝率13% 単勝回収率152%

 という傾向が表れています。3歳牡馬は2018年にブラストワンピース新潟記念(GIII)を快勝しているのですが、それは9月になってからの話。夏季重賞の勝ち馬は2011年リアルインパクト、さらには2006年アドマイヤムーンまで遡らなければならず、ハッキリいってしまうと3歳牡馬は“買ってはいけない”存在となっています。

 それに対して、3歳牝馬は“目をつぶって全部買い”で済ませられるほどの好成績。1000mから2000mまで全方位に隙なし、夏季重賞で3歳牝馬を嫌う要素は何もないのです。

 ところが、夏季重賞でもこのCBC賞に限っては別の話。コースが改修された2012年以降、3歳馬が11戦[0-0-0-11]とサッパリ。牝馬に限っても、2014年ベルカントの1番人気5着が最高で、5戦[0-0-0-5]。単に11戦で3着すらないというだけではなく、着順が人気を上回った馬さえ1頭たりとも存在しないのです。

 今週のCBC賞、前述したまったく相反するデータを踏まえて、最終的にどう判断するべきか。そこで問われるのが予想センスというモノでしょう。上位人気の3歳牝馬アウィルアウェイが買いか消しか、それこそ真逆の判定になってしまうのですから。

 余談になりますが、2011年6月に54キロを背負って重賞どころか安田記念(GI)を勝ってしまった3歳リアルインパクト。新馬勝ち以降負け続けてからの人気薄での勝利だっただけに、当時は「どういうこと!?」ぐらいの感想しかなかったのですが、こういった3歳牡馬のデータを踏まえて考えると、今さらながらとんでもない偉業だったのだと考えさせられますね。
(文=岡村信将)


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