スト
ロナーク社が所有する競馬場からの退去を命じられた
ジェリー・ホレンドルファー調教師の管理馬を受け入れるとしていたニューヨーク競馬協会が、一転して、同厩舎所属馬の出馬登録を受け付けない方針を表明した。
6月22日、ホレンドルファー師(73歳)が管理するアメリカン
カレンシー(セン4)が、サンタ
アニタ競馬場での調教中に故障を発症。予後不良と診断され安楽死処分となった。
サンタ
アニタでの調教中やレース中に故障で命を落とした馬は、昨年暮れの冬春開催スタート以来これで30頭目となったが、このうち4頭がホレンドルファー厩舎所属馬で、競馬場の親会社であるスト
ロナーク社はホレンドルファー師の管理に問題があると判断。
通算で7千勝以上をあげ、11年には殿堂入りを果たしている大調教師に対し、同社所有の競馬場からの退却を命じていた。
これに対し、即座に同厩舎所属馬の受け入れを表明したのがニューヨーク競馬協会で、既に数頭がベルモントパーク競馬場へ入厩していたが、29日になってニューヨーク競馬協会が方針を翻し、ホレンドルファー厩舎所属馬の出馬投票を受けつけないことを決めたのだ。
その一方でニューヨーク競馬協会は、ホレンドルファー厩舎のアシスタントを務めるドン・チャトロスに、調教師としてのライセンスを発給。ホレンドルファー厩舎所属馬はチャトロス厩舎に移籍したという形をとって、レースへの出走を認める方針を明らかにしている。
(文:合田直弘)