「プロキオンS・G3」(7日、中京)
目下2連勝中の
アルクトス。復帰戦の
オアシスSを完勝すると、続く欅Sも先行策で押し切りVを飾るなど、ここに来て地力強化が著しく、脚質にも幅が出てきた。〈5102〉と実績を残す左回りを求めて勇躍、中京へ。東の上がり馬が、勢いに乗って、尾張の地で重賞初制覇を狙う。
アルクトスの地力強化が著しい。特に前走の欅Sは1Fの距離短縮にも対応し、最内枠でポジションを取りに行きながら押し切る横綱相撲。4歳春を迎えての本格化を印象づけた。「体が安定して、今まで悪かった左右の
バランスが良くなった。それで、調教の負荷をしっかりとかけられるようになっている」と、栗田師は素質開花の要因を明かす。
昨夏の
レパードS5着以来となる重賞挑戦。「当時も期待していましたが、コーナー4つのコースだと、トモのハマりが悪いのでモタついてしまいますね」と三浦助手は振り返りながら「そういった意味でワンターンの舞台はいいと思います」と、今回のコース設定を歓迎した。
仕上げ人が「左回りの方がスムーズに走れる」と話すように、左回りは7戦5勝、2着1回と得意にしている。「芝スタートの方がいいので、中京は走りやすいと思いますよ。あとは前走より、もっと流れに乗れるように調整を組み立てています」と、さらに上の
ステップを目指して突き進んでいる。
馬名の由来はギリシャ語で“北斗七星”。そして舞台はプロキオン(こいぬ座の星)S-。七夕の日に、東の新星が“1等星”の輝きを放つ。
提供:デイリースポーツ