6回門別の前節だった先週開催は、27日に「日本一早い2歳重賞」第44回
栄冠賞が行われ、
バブルガムダンサー(牝、角川秀。
父パイロ)が力強く伸びて優勝。2009年に制した
母オノユウとの「母娘制覇」を成し遂げた。
また、26日の2歳オープン「
JRA認定ウィナーズチャレンジ競走2」は新種牡馬
カレンブラックヒルの牝駒
アザワク(角川秀)が、1000mで2着を8馬身もちぎる快足ぶりを披露。晴・良の条件下で1分00秒6の好時計を叩き出し「
ヒロイン候補誕生」を強烈に印象づけた。
この勝ち馬2頭は
JRA函館2歳S・GIII(7月21日・芝1200m)への出走権を獲得したのだが、先のウィナーズチャレンジ競走1を押し切った
プリモジョーカー(牝、父
スズカコーズウェイ)と合わせ、3枚用意されている
函館2歳Sへの切符は全て、角川厩舎勢がゲット。いずれも挑戦予定で、上位争いに期待が懸かる。
さて、今週のメインは
地方競馬「スーパース
プリントシリーズ(SSS)2019」の第5戦、第5回
グランシャリオ門別ス
プリントH3(1000m)。優勝馬には、7月17日船橋のSSS2019最終戦「
習志野きらっとスプリントSII」への優先出走権が与えられる。
最も注目を集めそうなのは、前走、大井から遠征で
北海道スプリントカップJpnIII(1200m)に挑み、4着に食い込んだ
ショコラブラン(牡7、
父クロフネ)だろう。レース直後に
小野望厩舎へ転入。今回、金沢・
吉原寛人騎手を背に重賞初制覇に挑む。転入後すぐから坂路を計38本駆け上がり、2日の最終追いでは11秒7-11秒6-12秒7(3F=36秒0)の好時計をマークした。前走は
JRAシュウジが引っ張るHペースを強気に追いかけ、結果、ゴール前で脚色が鈍ってしまったが、今回は地元馬同士で道中「いくぶん」楽なペースで流れる可能性が濃厚。先手か好位確保なら、「1000mへの距離短縮も利して」そのまま力強く押し切る可能性が高いとみる。
北海道スプリントカップJpnIIIで2着に追い込み、地方最先着を果たした
メイショウアイアン(牡9、
田中淳司厩舎。
父マヤノトップガン)は展開が向いた面もあろうが1分12秒1(稍重)で駆け抜けたのだから、やはり潜在能力は高い。今回も直線で鋭く末脚を伸ばしてくるはずだ。
前走
JRAオープンからの転入初戦を4角先頭から押し切った
タイセイプライド(牡4、
田中淳司厩舎。
父ヨハネスブルグ)は2歳時4戦3勝の逸材で、道中の流れが楽な門別でなら持ち前のスピードで復活を果たしても驚けない。
他では、先行力上位で好調持続の
ナリユキマカセ(牡6、
桧森邦夫厩舎。
父オレハマッテルゼ)、
フジノパンサー(牡6、
米川昇厩舎。父
ベーカバド)に、差し脚通用の
タイセイエクレール(牡6、
田中淳司厩舎。父
ベーカバド)、前年覇者で徐々に復調気配の
カツゲキライデン(牡8、
廣森久雄厩舎。
父ノボジャック)ら伏兵陣も多士済々のメンバー構成だ。
4日の門別12Rに組まれており、発走は20時35分。楽しみにお待ちいただきたい。
(文=ひだか応援隊)