競輪
マテラスカイなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース
- 2019年07月04日(木) 13時40分
先週末から九州を中心に大雨が続いているが、栗東は予想されていたよりも雨の量は少ない。1日夜から2日にかけて降った雨がウッドチップにどんな影響を与えるか心配していたが、3日、4日の追い切りは時計を要するどころか、むしろ基準時計よりも速いくらいの印象もあるくらい。そのあたりは各馬場の項で詳しく解説する。
ちなみに4日は調教時間帯が大雨になる予報があり、調教馬場の開場時間を延長。5時から11時と2時間延長される形だったが、調教開始時刻はほぼ雨が降っていない状態ということもあり、大きな混乱もなく調教が行われている。
【坂路/4F51.9秒】
7月3日。一番時計はオールポッシブル(栗東・高橋亮厩舎)の4F49.5秒。これまでの自己ベストが4F52.5秒だったので、とんでもなく速い時計が出たと考えてよい。馬の状態が良いということもあるだろうが、やはり時計の出やすい馬場状態だったと考えることもできる。
同じく、自己ベストが4F52.2秒だったところを4F50.7秒ととんでもなく速い時計をマークしたのがアンヴァル(栗東・藤岡健一厩舎)。併せ馬を追走する形だったが、追い抜いた後の抜け出しが素晴らしく速い。バーデンバーデンC(7月14日・福島芝1200m)の出走を予定されているが、休み明けを心配するも、休養期間での成長の幅に期待したくなる動きだった。
7月4日。一番時計は4F49.9秒のクリアサウンド(栗東・杉山晴記厩舎)。2歳同士の併せ馬だったが、テンから12.5秒のラップを刻んでいき、最後までのそのラップが衰えずに49秒台をマークしている。素晴らしいスピードを持った新馬であることは間違いないが、やはり時計が出やすい馬場状態もあったと思われる。
この日、プロキオンS(7月7日・中京ダート1400m)に向けた最終追い切りを行ったマテラスカイ(栗東・森秀行厩舎)。4F51.8秒はあまり速くないものの、2Fは23.7秒。後半2Fを11.8秒、11.9秒のラップを刻むくらいだから、さすがの脚力。自分のリズムで走れた時の持続力は連覇をイメージさせるものがある。
先週の馬場差は「-0.3秒」。全体的な時計の出方を見ると、さほど速い馬場に思えないのだが、今週は水曜、木曜ともに一番時計が49秒台。また2Fで25秒を切る頭数が多いので、そのあたりを考慮しても、先週よりも時計が出る馬場。よって、今週の馬場差は3日、4日とも『-0.5秒』で記録している。
【CW/5F66.0秒】
7月3日。朝一番は少し時計を要する状態なのかな、と思わせる時計の出方だったが、1回目のハロー終了後、2回目のハロー終了後と時間が経つにつれて速い時計が出るようになってきた。ウッドチップの入れ替え工事が行われている最中なので、本来なら時計を要する馬場状態になってもおかしくないが、雨が適度なクッションになっているのか、基準時計よりも遅い馬場状態には思えない。
7月4日。木曜日は大雨の予報があったので、前日に追い切りを済ませている厩舎がほとんど。その分、極端に追い切りが少ない日になっている。その中で動きが良かったのは朝一番のジョーダンキング(栗東・藤原英昭厩舎)。
コーカスとの併せ馬だったが、これを2馬身ほど追走して、ゴールでは同入という内容。ラスト1F地点では相手の方が手応え優勢に思えたが、そこからジリジリと前に詰めていくと、ゴールでは逆に手応えが良く見えたくらい。6F85.1〜5F69.0〜4F53.9〜3F38.5〜1F11.6秒と全体時計は遅くなっているが、終いはしっかりと切れている。
先週の馬場差は「-0.8秒」。雨の悪い影響を受けていると思っていたが、時計の出方を見ると、さほど先週と変わりない。よって、今週の馬場差も3日、4日とも『-0.8秒』で記録している。
【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
今週の芝馬場は雨の影響もあり、追い切り利用が多数。新馬の追い切りも目立ったが、かなり緩い状態だったこともあり、ラスト1Fは芝にしては時計を要していた。最も動けていたのはシュヴァルグラン(栗東・友道康夫厩舎)だが、これまでの実績を考えれば当然のこと。5F65秒台で1F12秒台なら十分動けていると判断してよいだろう。今週の馬場差は3日、4日とも『+1.0秒』で記録している。
ポリトラック馬場での追い切り頭数はここ最近では多かった。雨が降った影響と思われるが、全体的に速い時計を出すというよりも、ラスト1Fをしっかり動かす追い切りが多かった。そのせいか、1F11秒前半という動きが目立っていた。馬場差に関しては、3日、4日とも『±0.0秒』で記録している。
なお、ポリトラック馬場は来週からリフレッシュ工事に入り、閉鎖となる。ただし、その間も芝馬場は使えるとのこと。
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・文：井内利彰)
ちなみに4日は調教時間帯が大雨になる予報があり、調教馬場の開場時間を延長。5時から11時と2時間延長される形だったが、調教開始時刻はほぼ雨が降っていない状態ということもあり、大きな混乱もなく調教が行われている。
【坂路/4F51.9秒】
7月3日。一番時計はオールポッシブル(栗東・高橋亮厩舎)の4F49.5秒。これまでの自己ベストが4F52.5秒だったので、とんでもなく速い時計が出たと考えてよい。馬の状態が良いということもあるだろうが、やはり時計の出やすい馬場状態だったと考えることもできる。
同じく、自己ベストが4F52.2秒だったところを4F50.7秒ととんでもなく速い時計をマークしたのがアンヴァル(栗東・藤岡健一厩舎)。併せ馬を追走する形だったが、追い抜いた後の抜け出しが素晴らしく速い。バーデンバーデンC(7月14日・福島芝1200m)の出走を予定されているが、休み明けを心配するも、休養期間での成長の幅に期待したくなる動きだった。
7月4日。一番時計は4F49.9秒のクリアサウンド(栗東・杉山晴記厩舎)。2歳同士の併せ馬だったが、テンから12.5秒のラップを刻んでいき、最後までのそのラップが衰えずに49秒台をマークしている。素晴らしいスピードを持った新馬であることは間違いないが、やはり時計が出やすい馬場状態もあったと思われる。
この日、プロキオンS(7月7日・中京ダート1400m)に向けた最終追い切りを行ったマテラスカイ(栗東・森秀行厩舎)。4F51.8秒はあまり速くないものの、2Fは23.7秒。後半2Fを11.8秒、11.9秒のラップを刻むくらいだから、さすがの脚力。自分のリズムで走れた時の持続力は連覇をイメージさせるものがある。
先週の馬場差は「-0.3秒」。全体的な時計の出方を見ると、さほど速い馬場に思えないのだが、今週は水曜、木曜ともに一番時計が49秒台。また2Fで25秒を切る頭数が多いので、そのあたりを考慮しても、先週よりも時計が出る馬場。よって、今週の馬場差は3日、4日とも『-0.5秒』で記録している。
【CW/5F66.0秒】
7月3日。朝一番は少し時計を要する状態なのかな、と思わせる時計の出方だったが、1回目のハロー終了後、2回目のハロー終了後と時間が経つにつれて速い時計が出るようになってきた。ウッドチップの入れ替え工事が行われている最中なので、本来なら時計を要する馬場状態になってもおかしくないが、雨が適度なクッションになっているのか、基準時計よりも遅い馬場状態には思えない。
7月4日。木曜日は大雨の予報があったので、前日に追い切りを済ませている厩舎がほとんど。その分、極端に追い切りが少ない日になっている。その中で動きが良かったのは朝一番のジョーダンキング(栗東・藤原英昭厩舎)。
コーカスとの併せ馬だったが、これを2馬身ほど追走して、ゴールでは同入という内容。ラスト1F地点では相手の方が手応え優勢に思えたが、そこからジリジリと前に詰めていくと、ゴールでは逆に手応えが良く見えたくらい。6F85.1〜5F69.0〜4F53.9〜3F38.5〜1F11.6秒と全体時計は遅くなっているが、終いはしっかりと切れている。
先週の馬場差は「-0.8秒」。雨の悪い影響を受けていると思っていたが、時計の出方を見ると、さほど先週と変わりない。よって、今週の馬場差も3日、4日とも『-0.8秒』で記録している。
【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
今週の芝馬場は雨の影響もあり、追い切り利用が多数。新馬の追い切りも目立ったが、かなり緩い状態だったこともあり、ラスト1Fは芝にしては時計を要していた。最も動けていたのはシュヴァルグラン(栗東・友道康夫厩舎)だが、これまでの実績を考えれば当然のこと。5F65秒台で1F12秒台なら十分動けていると判断してよいだろう。今週の馬場差は3日、4日とも『+1.0秒』で記録している。
ポリトラック馬場での追い切り頭数はここ最近では多かった。雨が降った影響と思われるが、全体的に速い時計を出すというよりも、ラスト1Fをしっかり動かす追い切りが多かった。そのせいか、1F11秒前半という動きが目立っていた。馬場差に関しては、3日、4日とも『±0.0秒』で記録している。
なお、ポリトラック馬場は来週からリフレッシュ工事に入り、閉鎖となる。ただし、その間も芝馬場は使えるとのこと。
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・文：井内利彰)
