サマー2000シリーズ第1戦、七夕賞(GIII・ハンデ・福島芝2000m)に美浦から出走する各馬について、関係者のコメント。

■ミッキースワロー(牡5・美浦・菊沢隆徳)について、菊沢一樹騎手
「今週(7/3)は前に2頭目標を置いて、単走で息を整えるという内容の追い切りでした。良い動きでしたし、一昨年の福島(いわき特別・1000万下・3着)の時以来、久しぶりに乗りましたが、当時と比較しても馬が良くなっています。仕掛けのタイミングなど自分次第になると思いますし、馬の力を信じて乗るだけです。乗せてもらえるチャンスを頂いたので、頑張りたいです」

■ロシュフォール(牡4・美浦・木村哲也)について、木村調教師
「普段の調教はこの馬にとって楽なのか、終わっても平気な感じですので、今回は時計を速くして修正をしています。先週あたりからプレッシャーを感じている様子で、その効果が出ているようです。今週(7/3)の追い切りは前半少し速かったのですが、最後まで走り切っていました。馬場状態を考えれば合格点の内容だったと思いますし、順調ですね。小回りの福島は1コーナーの入りあたりでどの位置にいるかがカギになるでしょう。立ち回りひとつで勝ってもおかしくない、それだけの力はあると思います」

■クレッシェンドラヴ(牡5・美浦・林徹)について、林調教師
「以前は2500mくらいのレースに出走させていましたが、2000m前後を使うようになってから成績が安定してきました。先週と同様、今週(7/3)の追い切りの動きも良かったですね。気難しい面があるのですが、牧場である程度調整してもらい、こちらに戻ってきてから3本時計を出して、2回ほど走ってまた放牧という形ができたことや、内田(博)騎手が続けて乗ってくださっていることも良いのだと思います。今回はメンバーが強くなりますけど、良い競馬ができると思いますので、楽しみにしています」

■ソールインパクト(牡7・美浦・戸田博文)について、斉藤調教助手
「ここのところ状態は安定していますし、良い意味で変わりないですね。今週(7/3)はジョッキー(大野騎手)が騎乗して追い切りましたが、反応も良かったですし、問題はないと思います。ハンデも手頃ですし、相手なりに走れるタイプなので、しっかり力を出してくれると思っています」

■アウトライアーズ(牡5・美浦・小島茂之)について、小島調教師
「先週、野中騎手が追い切りに乗った時も、喉が気になるような話をしていたのですが、今週も少しそれがありました。この馬は重めの時にそのような喉の症状が出るのですが、スッキリ仕上がった時には喉は鳴らないので、まだ少し重いのかもしれません。ただ息は良かったですし、肉体面のコンデションは悪くはないです。今回の条件は向いていますし、仕掛けが早くなっても構わないので、マクるような競馬をしてほしいですね。あとは野中騎手に任せます」

■マルターズアポジー(牡7・美浦・堀井雅広)について、武士沢友治騎手
「ダートコースは時計が速くなり過ぎるので、今週(7/3)は余力残しの追い切りをしました。最後はある程度動かして、良い動きでした。枠順や他に前に行く馬との兼ね合いもありますが、単騎での逃げが理想なので、自分の形の競馬がしたいですね」

■ゴールドサーベラス(牡7・美浦・清水英克)について、清水調教師
「追い切りで難しい面を見せる馬なのですが、久しぶりに併せ馬でやった今週は動きが良かったです。前走(谷川岳S・L・4着)同様に脚を溜めるレースができれば、2000mにも対応できるでしょうし、藤田菜七子騎手は前走もうまく乗ってくれました。今回も持ち味を引き出す競馬をしてくれればと思います」

■ベルキャニオン(牡8・美浦・堀宣行)について、森調教助手
「先週の函館の巴賞も視野に入れつつ調整していました。巴賞は使えませんでしたが、その後も調整は順調です。前走(メイS・OP・12着)より状態は上向きですが、本当に良い頃と比較すると物足りなさはあります。道悪は得意ではありませんし、なるべく良馬場で走らせてあげたいです。また前走でかかるような面が見られましたし、今回は久々に距離が2000mに延びますので、コーナーを4つ回る福島コースでうまく息を入れられればと思っています」

■エンジニア(牡6・美浦・牧光二)について、津村明秀騎手
「今週(7/3)はしっかり時計を出してほしいという指示で、終いをしっかりとやりましたが、動きは悪くなかったですね。歩いている時とキャンターの時の雰囲気が全然違いますので、オンとオフがはっきりした馬なのかもしれないです。乗った感じでは、雨で荒れた時計がかかる馬場でも問題なさそうです」

(取材・文：佐々木祥恵)