「プロキオンS・G3」(7日、中京)
またまた層の厚い4歳世代の一頭が、最後は力でねじ伏せた。
アルクトスが548キロの巨体を揺らしながら、ダート界の歴戦の雄を一蹴。待望の初タイトルをもぎ取った。
道中は好位の4番手を追走。「逃げ馬を意識した」と田辺。昨年の覇者
マテラスカイを視界に捉えながら流れに乗ると、直線は内ラチ沿いを選択。左ステッキの連打で、これを残り100メートル過ぎでパス。最後は外から脚を伸ばしてきた
ミッキーワイルドとの追い比べになったが、これも半馬身差で振り切った。
全7勝のうち、コンビで6勝目となった田辺は「1400メートルは忙しくて追走は楽じゃなかったが、うまく脚をためることができた。最後は脚色が鈍りましたが、しのいでくれました」とパートナーの頑張りをたたえた。
先週の
ラジオNIKKEI賞に続く2週連続の重賞勝利となったが、直線の外斜行で13〜21日(開催日4日間)の騎乗停止処分に。それでも「もとから期待していた馬。やっと実が入ってきた」とほほ笑んで見せた。
馬名の由来はギリシャ語の“北斗七星”。桶狭間の七夕決戦を制した新星が、さらなる輝きを放つ。
提供:デイリースポーツ