2日間にわたって開催される「セレクトセール2019」が8日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。
1歳馬
セッションとなるこの日は239頭が上場され、222頭が落札。売上は107億3200万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、過去最高を記録した昨年(96億7450万円)を大きく上回り5年連続で史上最高額を更新する結果となった。落札率は92.9%、1頭平均は4834万円だった。
1億円を超える高額落札馬は21頭(昨年は23頭)。その中でも最高落札額となったのが「
ミュージカルウェイの2018」(牡、
父ディープインパクト)。「アドマイヤ」の冠名でおなじみの近藤利一氏が3億6000万円で落札した。
母ミュージカルウェイは仏重賞3勝。全姉に2015年の
オークス、
秋華賞を制した
ミッキークイーンがいる血統。
2番目の高額馬は「
ジンジャーパンチの2018」(牡、
父キングカメハメハ)。(株)サラブレッドクラブ
ライオンが2億9000万円で落札した。
母ジンジャーパンチは米GIを6勝。半姉に重賞4勝の
ルージュバックがいる血統で、
ディープインパクト産駒の半兄
ポタジェも昨年の1歳
セッションにて1億9000万円で落札されている。
3番目は「
シンハディーパの2018」(牡、
父ハーツクライ)で、杉野公彦氏が2億7000万円で落札。また、牝馬最高額は「
サマーハの2018」(牝、
父ディープインパクト)の2億1000万円。
シャケトラの半妹で、金子真人ホールディングス(株)が落札した。
2015年のダービー馬
ドゥラメンテの初年度産駒にも大きな注目が集まり、3頭が1億円を超える金額で落札された。その中も最高額となったのが「
ラッドルチェンドの2018」(牝、父
ドゥラメンテ)。「ダノン」の冠名で知られる(株)ダ
ノックスが1億6500万円で落札した。
その他では、早くも3頭が勝ち上がっている新種牡馬
キズナの産駒「
アドマイヤキラメキの2018」(牡、父
キズナ)が1億3000万円、新馬戦を2勝している新種牡馬
エピファネイアの産駒「
シュペトレーゼの2018」(牡、父
エピファネイア)が9600万円、本日唯一のフランケル産駒「
マーゴットディドの2018」(牡、父
Frankel)が2億1000万円で落札されている。