14日に函館競馬場で行われる
函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)について枠順・馬番別に検証していく。なお、札幌競馬場で開催された2009年は除く。
馬番別では最多となる5回の馬券絡みが3番。4回で8番が続き、3回が4番と6番になっている。最大16頭立てで行われることを踏まえると、好走馬は真ん中から内寄りに集まっているようだ。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 0-1-2-15 複勝率16.7% 複勝回収率73%
2枠 3-3-2-11 複勝率42.1% 複勝回収率183%
3枠 4-0-0-16 複勝率20.0% 複勝回収率50%
4枠 2-2-1-15 複勝率25.0% 複勝回収率106%
5枠 0-1-1-18 複勝率10.0% 複勝回収率45%
6枠 1-1-0-18 複勝率10.0% 複勝回収率25%
7枠 0-2-1-17 複勝率15.0% 複勝回収率111%
8枠 0-0-3-17 複勝率15.0% 複勝回収率141%
まず、好走率の観点からは、過去10回のうち勝ち馬9頭、連対馬14頭を輩出している2〜4枠を中心視する必要があるだろう。一方、7〜8枠は優勝例こそないものの、複勝回収率でプラス収支を達成している点には注意しなければならない。なお、最内枠となる1枠は幾らか苦戦傾向にあり、勝ち馬に限れば90年
ラッキーゲランまで遡らなければならず、最も優勝から遠ざかっている枠ということになる。
前走
巴賞組の枠別成績
1〜4枠 1-3-2-17 複勝率26.1% 複勝回収率113%
5〜8枠 0-1-1-24 複勝率7.7% 複勝回収率25%
16年 5枠10番
ツクバアズマオー(3着) → 前走4人気3着
08年 7枠11番
フィールドベアー(2着) → 前走3人気1着
最後に、
函館記念といえば
巴賞を
ステップに臨む馬も多く取捨に悩まされるが、好走馬の大半は1〜4枠という偏りがある。元々の枠別成績とも相俟って5〜8枠は不振傾向にあり、好走を果たしたのも上記2頭のみ。したがって、前走
巴賞で人気のなかった馬や凡走していた馬が外目の枠を引いていた場合は割り引いて考えたい。