サマー2000シリーズ第2戦「
函館記念」は
JRA北海道シリーズ函館開催を代表する古馬によるハンデ重賞。函館競馬場の芝コースは天候によって左右されるケースが多く、また開催後半に組まれている本レースはタフで、パワーが要求されるケースが多い。他の競馬場での成績を鵜呑みにできないケースもあり、函館競馬場で行われた過去10回で1〜3番人気は5勝2着2回。1番人気に限れば2着2回のみ。10番人気以下の馬も2着4回と難易度の高いレースとなっている。
◎
ナイトオブナイツは昨年の
巴賞優勝馬。昨年の
函館記念は出遅れて不完全燃焼の内容だったが、現在は7戦連続して掲示板確保と力をつけている。やや決め手に欠くところがあるのでパワーを必要とする洋芝は得意とする舞台だ。前走は、函館の滞在競馬でマイナス4キロときっちり仕上げてきたが、
スズカデヴィアスの大駆けにあって2着。結果は残念だったが、期待を抱かせる内容だった。
開催後半で馬場が荒れてきているだけに逃げ、先行馬を上位に見たい。
京都新聞杯に勝ち、
ホープフルS3着の◯
ステイフーリッシュは昨年の
菊花賞のあと、大きく崩れたのはGIの
大阪杯のみ。GII以下では8戦して2勝2着2回3着2回と堅実だ。洋芝は初めてだが、先行力があるのでむしろ向いている印象すら受ける。
前走の
巴賞は休み明けと馬体重増で思うように動けなかった
マイスタイルだが、昨年の函館開催は2戦2勝。
弥生賞2着、ダービー4着でもあり、気分良く走ることができれば大勢逆転の期待もできる。
上昇著しい△
レッドローゼスも重賞初挑戦とはいえ、近走の内容からチャンスは十分にありそう。休み明けでトップハンデを背負う△
エアスピネルはやや割引も、その実力を考えれば無視はできず、
巴賞から1.5キロ減の△
スズカデヴィアスも好走を続けるタイプだけに抑えておきたい。