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【勝負の分かれ目 函館記念】函館巧者の勝負根性を見事に引き出し、田中勝春騎手がJRA重賞50勝目をマーク

  • 2019年07月14日(日) 19時00分
 フルゲートの16頭が第55回函館記念のゲートを飛び出した。

 大方の予想どおり、田中勝春が乗る4番のマイスタイルがハナに立った。ゲートから出して行ったぶん、やや勢いがついたが、手綱をガチッと抑える鞍上と呼吸を合わせ、1コーナーを回って行く。

 2番手はマイネルファンロン、3番手はドレッドノータス

 単騎で逃げるマイスタイルから2番手は4馬身ほど離れ、2番手のマイネルファンロンから3番手も4馬身ほど、3番手以降も3馬身ほど離れる展開となった。

 前半1000m通過は59秒8。平均ペースと言える流れなのだが、先頭から最後方までは12、3馬身離れている。

 3コーナーから後続の騎手たちの手の動きが激しくなるが、なかなか前との差が詰まらない。4コーナーに入り、ラスト400m標識を通過したところで、先頭を行くマイスタイルの外から丹内祐次マイネルファンロンが並びかけてきた。

 マイネルファンロンのほうが手応えがよく、やや前に出て直線へ。ラスト200m地点で、丹内の右ステッキが入る。

 一気に呑み込まれるかに見えた内のマイスタイルが食い下がる。田中の左ステッキに反応してグイッと伸び、マイネルファンロンを差し返した。

 そのままマイスタイルが外からの追い込みを封じて優勝。

 田中はJRA重賞50勝という節目の勝利をマークした。

 クビ差の2着がマイネルファンロン、1馬身3/4差の3着が4番手につけていたステイフーリッシュという「行った行った」の結果となった。

 勝ちタイムは1分59秒6。後半1000mも前半とまったく同じ59秒8。デビュー31年目の田中が見事なイーブンペースをつくり、レースを支配した。

 1番人気の馬が函館記念を勝ったのは、エリモハリアーが連覇を遂げた2006年以来13年ぶり。なお、同馬は翌年7番人気でここを勝ち、同レース3連覇を達成した。北村浩平、安藤勝己、武幸四郎と3人の異なる騎手で函館記念を3連覇したエリモハリアーは、重賞勝ちがこの3つのみという、まさに函館記念の申し子だった。

 マイスタイルにとっても、これが初の重賞タイトルだった。全5勝のうち3勝が函館芝2000mでのものだ。

 4コーナーで並びかけられても慌てることなく函館巧者の力を引き出すことができたのは、田中が、この馬の勝負根性を信じていたからだろう。

(文:島田明宏)

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