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【函館記念】マイスタイル 粘走V 田中勝貫いた!地元で節目のJRA重賞50勝

デイリースポーツ
  • 2019年07月15日(月) 06時03分
 「函館記念・G3」(14日、函館)

 ベテランの手綱に導かれ、逃げたマイスタイルがゴール前で粘り腰を発揮。1番人気不振の呪縛を打ち払い、首差で重賞初タイトルをモノにした。田中勝は15年福島牝馬S(スイートサルサ)以来、4年3カ月ぶりのJRA重賞Vで通算50勝に到達。充実の人馬は、意気揚々と秋の大舞台へ歩みを進める。2着は9番人気のマイネルファンロン。3着には3番人気のステイフーリッシュが入った。

 昨年まで1番人気が12連敗。そんな逆風を、得意の粘り腰で押し返した。果敢に逃げたマイスタイルが、ファンのアツい声援に応えて重賞初制覇を決めた。

 直線、2番手から迫ったマイネルファンロンに一度はかわされたものの、すかさず内から伸び返して首差逆転。「2着馬に早く来られて普通なら苦しくなるところだけど、ブリンカーの効果で気持ちにも余裕があったので、根性で差し返してくれた」。そう振り返った田中勝は、これで節目のJRA重賞50勝に到達。意外にも函館での初タイトルとなった。

 デビュー31年目のベテランは静かに闘志を燃やしていた。生産者の猪野毛牧場(北海道新ひだか町)は、北海道出身である鞍上にとって「実家の近所で、子どものころからご飯を食べに行ったり、牧草上げも手伝っていた」という特別な場所。しかも騎乗依頼を受けた際、昆師から直々に「この馬で重賞を勝ちたい」と言われたという。奮い立たないわけがなかった。

 「前走の惨敗(巴賞9着)でジョッキーを代えようなんて思わなかった。これが自分のやり方です」とトレーナー。「このレースを狙っていましたから。勝ちに行って勝てました」と胸を張った。

 もちろん初タイトルで満足するつもりはない。「3走前(ダービー卿CT3着)に中山のスピード競馬にも対応してくれた。あれでマイルG1も考えられるようになりました。ここで結果を出せたし、準備もできた」と師は秋のプランを練った。本格化ムードのハーツクライ産駒がこの秋、一層高い頂を目指す。

提供:デイリースポーツ

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