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栗東滞在組の注目すべき“常連”ロードクエストの優位性/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年07月17日(水) 18時30分
 大規模改修工事の一環で6月末からウッドチップコースが閉鎖になっている美浦トレセン。ウッドをメイン調教に使っていた馬は、再開予定の9月まで、坂路やポリトラックでの代替調教を余儀なくされている。

 そんな中、ウワサされていたのが「ウッド目当てに栗東トレセンに滞在する馬が増えるのではないか」というもの。実際、先週水曜の段階では5頭の関東馬が栗東に滞在していた。中京記念に出走するプリモシーンもその一頭だ。

「美浦のウッドが使えないからこっちに来た?その部分は確かに大きいですね。この馬はウッドメインで追い切りをしてきたんで。それに環境の変化に強くないので、そのあたりも含め、いろんな意味でチャレンジする感じの滞在ですね」とは担当の楠助手。

 初めて栗東ウッドで行った1週前追い切りでは、美浦とのコースのつくりの違いの影響で「向正面に入るところと4角でリキんでしまった」(楠助手)が、なんとか我慢させ、しっかり行うことができたとか。

 そしてもう一頭、中京記念に出走する栗東滞在の関東馬がロードクエスト。もっとも、こちらはプリモシーンとは滞在理由が微妙に違って、ウッド閉鎖うんぬん以前に、もともと関西遠征時にはよく栗東に滞在してきた“常連”だ。

「3歳時(マイルCS9着)からこっちには来ていましたからね。ウッドで乗れるという意味もありますけど、それとは関係なく、いつも来ているといえば来ているので(笑い)」(埜口キュウ務員)

 ともに栗東に滞在することで、普段美浦で行っているウッド調教を続行できる立場にある両馬。ただ、初めての滞在で環境の変化にも強くはないプリモシーンよりも、以前から栗東に“溶け込んでいる”ロードクエストのほうがプラス材料は多いような気がする。

 埜口キュウ務員によれば、1週前の調教にはM・デムーロのほうから「乗りたい」と志願してきたとか。前日の夜に大井のジャパンダートダービーに騎乗(ロードグラディオ10着)していたにもかかわらずだ。

 その熱意、そして一昨年まで18年連続して1番人気が勝てなかった中京記念の“性質”も考えれば、滞在2頭のうちチョイスすべきはロードクエストという気がしている。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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