「クイーンS・G3」(28日、札幌)
水が合うとはこのことか-。昨年の北海道シリーズで3連勝を飾った
ミッキーチャームが、札幌芝での最終追い切りで躍動。切れ味鋭い動きを披露し、万全の仕上がりをアピールした。
水を得た魚のごとく、シャープな動きを披露した。
サンドル(3歳未勝利)を3馬身ほど追走し、徐々に差を詰めて直線で内に入ると、馬なりのままでグイッと加速。馬体を並べてのフィニッシュとなったが、5F64秒4-36秒8-11秒3とラストの切れ味は鋭かった。
サンドルに騎乗していた片山助手は「ミッキーに乗った(中内田)調教師は追い切り後に、“十分、十分。先週感じられた体の重みが取れた”って納得していました。順調に調教を積めてきたし、予定通りですね」と万全の仕上がりをアピールした。
重賞初制覇となった2走前の阪神牝馬Sを
ステップに、前走のヴィクトリアMに挑戦。8着に敗れたとはいえ、残り1Fまで上位争いに加わり、見せ場は十分だった。
片山助手は「前走はメンバーが強かったですからね。ここからまた仕切り直しで、秋には、そういうメンバーと戦っていなきゃいけないと思います」と力を込める。
昨年は函館で未勝利、500万下、続く札幌で1000万下と北海道シリーズで3連勝。昨秋の
秋華賞2着へとつなげた。「馬に落ち着きがあるし、滞在競馬は合う。昨年より力もつけているし、条件も合ってますからね」と同助手。水の合う土地で、今年も飛躍への足掛かりをつかむ。
提供:デイリースポーツ