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カデナなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2019年07月25日(木) 14時46分
 今週の栗東は日差しのある時間帯も増えてきているが、夕方になるとゲリラ豪雨的になることがあった。特に23日はポツポツと降り出したと思ったら、急に雷雨といった感じ。24日の水曜日の追い切りに影響を与えることが想像できる雨量だったが、実際にはさほどでもなかった。

 気温に関しては、雨が降る前は蒸し暑さがひどく、日差しがあっても暑い。この時期なら仕方ないかなといったところだが、25日の早朝はかなり涼しさを感じたように、朝晩に関しては、まだ過ごしやすいといった感じがする。

【坂路/4F51.9秒】
 7月24日。一番時計は4F49.9秒が2頭。東京スプリントで3着の実績があるヒロシゲゴールド(栗東・北出成人厩舎)はこのくらいの数字が出て当然の快速馬ではあるが、予定よりは速い時計になった様子。ちなみに前走時の最終追い切りが自己ベストで4F51.2秒だったが、それを1秒以上更新するくらい、時計が出る馬場だったという見方もできる。

 ちなみに先週は4F目に11秒台のラップを刻む馬がかなり多くなっていたが、今週は3頭。すべて前半をゆっくり入ってマークしたものなので、先週よりも時計が出にくい解釈もできるが、12.0秒、12.1秒の頭数はやはり多く、馬場状態自体はさほど変化していない。

 7月25日。一番時計は4F50.5秒のオールフォーラヴ(栗東・中内田充正厩舎)。オークス以後は本来の走りを見せることができなかったものの、距離をマイルに短縮してからの3戦が安定した成績。この追い切りでも4F目が12.0秒と最速ラップになっており、調教での走りにも安定感が出てきた。

 安定感という意味では、前走巴賞3着だったカデナ(栗東・中竹和也厩舎)も同じ。二桁着順が続いた頃に比べて、ここ2走は連続3着。この中間は7月20日から時計を出し始めているが、その時の時計が2F24.2秒。そして、今回はテンから活気のある走りっぷりだったにもかかわらず、最後までその勢いを持続して、2F24.0秒でまとめてきた。4F52.1秒も速く、こちらも近走成績の理由が分かる動きという感じがする。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。先週同様、今週も2F25秒を切る頭数も多かった。よって、今週の馬場差も先週と同じ『-0.5秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 7月24日。前日の雨の影響を心配したのか、乗り手が意識的に前半をゆっくり入ることもあり、6F時計を全体的に見ると、遅い数字が多くなっている。ただ、前半をゆっくり入って、後半が速いということは、決して走りにくい馬場ではない。

 6F81秒台でラストが13秒要するという追い切りが何本かあったので、馬場状態としてはこの時計の出方が参考になりそう。実際、半マイルだけだと4F50秒台でラスト11秒台の頭数もかなり多い。

 7月25日。馬場状態としては前日とほぼ変わりない。ただ、24日の日中はかなり気温が上がったため、水分が蒸発したことによって、朝イチから走りやすい馬場だった印象もある。

 とはいえ、1回目のハローが終了した直後に追い切ったシェパードボーイ(栗東・大久保龍志厩舎)の動きが良かった。レッドジェニファーを追いかける内容だったが、最後はきっちり追いついて、時計は6F80.8〜5F65.8〜4F51.6〜3F38.0〜1F11.7秒。さすがは3歳で2勝クラスという動き。レパードS(8月4日・新潟ダート1800m)の出走を予定しているようだが、出走叶えば楽しみな1頭だろう。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。馬場状態としては、あまり大きな変化はないと思うので、今週の馬場差は24日、25日とも『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 23日に雨が降ったこともあり、24日の追い切りに芝馬場を使う厩舎は多かった。しかし状態としては、先週と変わりなくかなり時計を要する状態。大きな芝の塊が飛ぶシーンも多く見られた。よって、今週の馬場差も先週と同じ『+1.0秒』で記録している。

 なお、ポリトラック馬場はリフレッシュ工事のため閉鎖。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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