4日に小倉競馬場で行われる
小倉記念(3歳上・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる6回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で3回の
ハーツクライ、
ステイゴールド、
ハービンジャーと続く。また、今年は該当馬がいないものの、母の
父トニービンが「3-1-2-3」と圧巻のパフォーマンスを示す。
ディープインパクト産駒は延べ20頭が出走して「2-2-2-14」、勝利した2頭(16年
クランモンタナ、14年
サトノノブレス)は、いずれも母の
父トニービンという共通点がある。今年は
アイスバブル、
カデナ、
レトロロックの3頭が出走予定。上位人気と目される
アイスバブルは近親に16年
スプリングSを制した
マウントロブソンがおり、2代
母ミスパスカリは
クロフネの半妹という血統だ。
ルーラーシップ産駒は初出走となるが、重賞2連勝中の勢いに乗る
メールドグラースがスタンバイ。小倉芝2000mで同産駒の牡駒は「5-3-3-23」勝率14.7%と高い勝率を誇り、その5勝のうち2勝は同馬が記録している。また、同産駒は名牝
エアグルーヴ経由で
トニービンの血を抱えることもポイントだろう。
ジャングルポケット産駒は延べ1頭が出走して「0-1-0-0」、サンプルは10年に出走した
バトルバニヤンに限られるが、勝ち馬とはハナ差まで肉薄する内容だった。今年は
クリノヤマトノオーと
ノーブルマーズの2頭が出走を予定しており、
トニービンが代名詞となる
小倉記念であれば重賞初制覇にも期待が掛かる。
カンパニー産駒も初出走となるが、その
母ブリリアントベリーは先述した
バトルバニヤンの半姉に当たる。同産駒として出走予定の
シャイニービームは人気薄で激走するタイプでもあり、父が
トニービン系×
クラフティワイフ牝系という血統背景からも一考する価値はあるかもしれない。