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夏の小倉を狙い撃ち レトロロック心身充実/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年08月02日(金) 18時00分
 ディープインパクトの訃報から2日――。彼の残した偉大な功績についての認識は、7つのGI勝利のうち6つを実際に目撃し、凱旋門賞を除くすべての最終調教をトレセンで見てきた身として、もしくは引退後にいち早く会いに行った一人の記者として、誰よりも持っているつもりだった。

 しかし、武豊の共同会見に代表される、過去に例のないJRAの対応などを見ることにより、その影響力の大きさが単に競馬の世界にとどまらないものだったことを改めて痛感している。

 とてつもなく偉大な馬を失った「喪失感」は誰もが持っていると思うが、それでも競馬は続いていく。ディープ関連の馬券は放っておいても売れてしまうが、それでも買いたい。いや、買おうではないか。予想と実際の馬券は別――。こんなことは記者としてあるまじき行為かもしれないが、今週末だけは勘弁してほしい。8月最初の週末は「ディープ送別馬券」を買いまくるつもりだ。

 ディープ産駒が3頭登場する小倉記念をメインディッシュに。しかも、アイスバブルレトロロックは単なるディープ産駒ではなく、オーナーでもあった金子真人HDの所有馬。これが本筋だろう。

 ディープインパクトを管理した池江泰郎調教師のご子息で、自身も多くのディープ産駒を管理している池江泰寿調教師の管理馬アイスバブルのほうが追悼馬券にふさわしい存在に思えるが、あえて買いたいのはレトロロックのほうだ。

 というのも、それこそ1週前取材で辻野助手から「冬の小倉を使った後に、夏の小倉まで待機させてもらった。いくらコース巧者といっても、残りの現役生活が短い7歳馬。我慢してくれるオーナーの理解がなければ、これだけの若さを保つことはできないでしょうね」と、オーナーの偉大さを聞いてしまったため。レトロロックといえば、暑さに弱いタイプのはずが、昨年あたりから「その兆候を見せなくなってきた。年齢を重ねたことにより、心身が充実してきたためでしょうか」(辻野助手)。

 クラシックに強い半面、“早枯れ”なんて言葉も聞かれたディープ産駒だが、そんなことはないことを7歳のベテランに証明してもらいたい。

(栗東の本紙野郎・松浪大樹)

東京スポーツ

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