「
関屋記念・G3」(11日、新潟)
昨秋、一気に頭角を現した
ディープインパクト産駒の素質馬
ミッキーグローリーが、万全の態勢で越後路に乗り込んでくる。
このレースを
ターゲットに定め、7月中旬から美浦坂路で時計を出し始めた。そこから徐々にピッチを上げて乗り込まれ、調整は順調そのもの。最終追い切りで、ほぼ100%に近い仕上がりに持ってこられそうだ。
デビュー前から大きな期待をかけられていたが、体質の弱さが解消されず、なかなか順調に使えなかった。しかし、昨年7月に
阿武隈Sを勝ってオープン入りを決めると、続く重賞初挑戦となった
京成杯AHを鮮やかに差し切ってタイトルをゲットした。
勢い十分に挑んだマイルCSは、好位内めを運んだ馬が1〜3着を独占。そんななか、後方3、4番手の苦しいポジションから直線は大外という厳しい競馬を強いられながらも、メンバー最速タイとなる上がり3F33秒4の末脚で猛追。勝った
ステルヴィオに0秒2差まで迫った姿に、G1級のポテンシャルを感じさせた。
この春、大きな勲章を狙って始動した矢先に、左前第1指骨の剥離骨折が判明した。休養を余儀なくされたが、今ではすっかり完治。もう不安はない。「ここでいい競馬をして、秋へ弾みをつけたいね」と国枝師も気合満点。この秋、大きく羽ばたくためにも、復帰戦から全開といく。
1週前追い切りは美浦坂路で4F52秒5-12秒8(馬なり)。3頭併せの内からグイグイと加速。最後まで勢いそのままに真っすぐ伸び切った。馬体は緩く映るが、動きは好調時と遜色ない。
提供:デイリースポーツ