今年の
札幌記念(GII・札幌芝2000m)には、
凱旋門賞を目指す関東のGIホース2頭(
フィエールマン、
ブラストワンピース)が出走を予定している。
ともに函館で調整されており、7日(水)に
ブラストワンピースが芝コースで、8日(木)に
フィエールマンがウッドチップコースで1週前追い切りを行った。追い切り後の各調教師のコメント。
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ブラストワンピース(牡4・美浦・
大竹正博)について、大竹調教師
「今週の追い切りは少し重い感じがありましたので、ゴールを過ぎてからもしっかりと気合いをつけました。函館入りしてから
リラックスし過ぎていたので、このひと追いで気持ちにスイッチが入ってくれればと思います 前走(
目黒記念・GII・8着)は、59キロの斤量を背負っての高速馬場は厳しかったですね。
馬体重は540キロ台の後半で、いつもの休み明けと比べて意識して絞らなくても良いくらいに数字は整っています。器用な馬ではないので、札幌の2000mのコース形態をいかに克服できるかがカギとなりそうですね」
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フィエールマン(牡4・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師
「併せ馬をすると時計が速くなり過ぎると思ったので、今週は単走で追い切りました。予定より少し時計は遅かったですが、順調ですし、週末に同じくらいの時計で追えば大丈夫でしょう。
体自体は問題ないですが、中身はまだ重い感じもありますので、レース週までにしっかりと仕上げていきたいと思います。メンバーが強いですし、2000mがどうなのか少しわからない部分もありますが、エンジンがかかってからはいつも良い脚を使ってくれますからね。現在馬体重は484キロで、いつもと同じくらいです。
昨年の
ラジオNIKKEI賞(GIII・2着)の時は暑さで少し体重を減らして、しばらく戻らなかったですが、今回は違うと思います。調教で動ける馬だから、鉄砲もきくのでしょう。
凱旋門賞に向けても良いレースをしてほしいです」
(取材・文:佐々木祥恵)