ディープインパクトを失ったばかりの競馬界に、またも悲しい出来事が起こった。
キングカメハメハが9日、繋養先の北海道安平町の社台スタリオン
ステーションで死んだ。18歳だった。
現役時代に管理した松田国英調教師は、連絡を受けると社台SSへ駆け付け、馬房に手を合わせたという。「調子が良くないとはうかがっていましたし、種牡馬を引退してからも、大事にされていたようです」と静かに話した。
NHKマイルC-ダービーを勝つという変則2冠は当時、画期的なローテーションと言われた。「種牡馬になるような馬を手掛けたいと思っていました。種牡馬になるにはマイルの能力にたけていないといけないし、それだけでなくダービーを勝たなければと」。自分の願いをかなえてくれた名馬だった。
「種牡馬としても短い距離から、芝、ダートと活躍馬を出しくれましたし、自分にとっても、社台SSにとっても、夢の塊だったと思います」と感謝を口にした。
提供:デイリースポーツ