サマー2000シリーズの第4戦だが、海外や秋のGI戦線を見据える一線級が参戦し「スーパーGII」と言えるほど濃いメンバーになることが多い。今年もGI馬4頭が出走予定で、今夏最大の注目レースになることは間違いないだろう。
1.スピード実績が必要
昨年の覇者
サングレーザーはそれまでマイル以下で活躍していた馬。一昨年の勝ち馬
サクラアンプルールはメンバーの揃った
中山記念で2着があった。他にも、
モーリス、
ヤマカツエース、
ハープスターなど、2000mより短い距離でスピードを発揮してきた馬の上位入線が目立つ。
2.内枠の差し馬が狙い目
基本的にはロスなく立ち回った差し馬が優勢なレース。過去5年で馬券に絡んだ15頭中7頭は、3枠以内かつ4角5番手以下から差してきた馬だった。ここ2年は該当馬のワンツーでもある。
3.実績断然でも勝ち切れない
過去10年でGI馬は延べ23頭参戦しているが、勝ったのは14年の
ハープスターのみ。
ブエナビスタ、
ゴールドシップ、
モーリスら複数回GI勝ちのあった馬でさえ2着止まりという結果だ。やはり本州の競馬場とは違う洋芝、短い直線という条件のためになかなか順当には決まらないのだろう。
クルーガーは豪州の
クイーンエリザベスSで2着と大健闘。結果が出ない時期がしばらく続いていたが、まだまだ走れることを結果で示した。古馬になって半周コースで走ることが多かったが、本来持続力が問われる一周コースの方が走りは安定している。ダートや不良馬場で差せる馬力があり、パワーのいる札幌2000mというコースも合っている。内枠を引ければ上位争いは十分可能だろう。